096.この変態エロオヤジが。。。!!
下着が露になって、羞恥心と恐怖に目から涙が出てくる。
「いい表情になってきたじゃないですか・・・」
あいも変わらずネトリとした嫌な笑顔
ぐ・・・その言葉でまだ意識が保てそうだわ。。。
恐怖をなんとか怒りに変えて睨みつける。
ナイフをしまい、破ったシャツをペラペラと避けて、背中にも手を回され、じっくり見られる
「んーこちらにはなにもなし。。では下の方ですか・・・?」
・・・!!
ズボンに手をかけられたその瞬間、遠くで爆発音のようなものが聞こえた。
ドンッッ
「何事ですか・・・?まったく」
ズズズズンッッ
続いて鳴り響く音に気が逸れて、男が私から離れて牢屋の入り口の方へ行く。
今だ・・・!!!
「宝物庫の方で何か・・・?」
こちらを見ていないそのうちに。。。!
心で念じる
“発動!!!”
ヴンッッ
やっぱり!
意思の強さに関係があるのか、先程よりも早く強く現れるソレ。
ならば!指で指定できずとも選択も可能なはず!!
棒人間、“力持ち”を選択!!
ヴヴンッッ!!
狙い通りそれの色が変わり、光が私を包む。
奴が振り向きそれに気づくがもう遅かった。
「きさまっっ・・・やはりまだ隠し持っていたか!!」
すでに手の拘束を引きちぎり、宙ぶらりんだった状態から脱していたのだ。
ちょっと足が痺れた感じで着地はしゃがんでしまったけれど、演出には良かったらしい。
己が支配していると疑わない、いやらしくすましたその顔は、思いがけない、驚愕の表情へと変わっている。
っていうか。“やはり”って、確信持って言ってやってたんじゃなかったのね?!!
キッと睨みつけながら立ち上がり、猿ぐつわも両手でもって引き千切る。
革製の紐すら力も入れずに引きちぎれるパワーとは。
鉄の鎖でも問題なく千切れそうだ。
ただ残念ながら奴から恐怖の色は見えない。
絶対の自信か、プライドか。
だが、そんなものはどうでもよかった。
「この・・・」
言う前に体が動いた。
体全体の強化をしてくれている棒人間は、
接近戦では最強なんじゃなかろうか。
おそらく、目にも止まらぬ速さで男のみぞおちに拳を叩き込んでいた。
「変態エロオヤジがっっ・・・!」
男は意識を失い、牢屋の格子にめりこんでから、尻を上げた状態で地面に落ちた。
男に拳が届く直前。何か、結界のようなものが発動していた気がするけれど、いや、発動しようとしていた?
頭に血の上った状態だったのでよく覚えてないや。
ただ、奴の服の荘厳な刺繍模様がみるも無惨なズタズタの状態になっているのでもうその力を発揮する事はできないだろう。
こちらの力が上回ったということだろうか。
その刺繍の作り手さんには申し訳ない気持ちがないわけではないが。。。
それよりも気になる、先程から続いている地響きと爆発音のようなもの。
その時、おそらく奴らの入ってきた方から爆風で轟音と共に扉が飛んでくる。
ドゴオオオオオンッッ!!!
「!!?」
「藍華───!!どこだ─!!?」
まだ遠く。だけど確かに爆風の向こうから私を探す大吉さんの声が聞こえる。
大吉さん。。。!!
ぶわわわあぁっと涙が出てきた。
ちょっと待って。今私ものすごい格好になってるから!!
なんなんだろう。この私悪いことしたわけじゃないのに隠したいっていうの。。。
あわてて涙を拭いて、破られたシャツを胸のところで縛り、出入り口の格子が曲がってしまって開けれなくなっているため、1番出やすそうなところを曲げて牢屋の外に出ると、丁度大吉さんが爆炎の中から出てきたとこだった。




