表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Life is Reloded  作者: MC.Ht
プロローグ 『準備編』
8/77

8. さらば、そして…

『準備編』も後少しとなってきました。

…こんなに長いプロローグ、読んだ事ないわ(白目


気付けば総合PV100超えてました!

本当にありがとう御座います!

  布団で一族に看取られながら逝く間際、頭によぎったのは家族の事でも無く、昔を振り返った感想でも無く、銃の事だった。


  迅にとって少年兵として徴発された15の頃からの付き合いだった相棒であり、戦場から離れて暮らし始めても猟の度に世話になった。

  自身の母国で作られた物では無かったが、幼い頃から振り返ってみても自分用に充てがわれた初めての物が、目の前の愛銃だった。

  死ぬ間際、何ヶ月撃って無いかと考えて意識を失った。

  其れ程までに、この銃に執着があった。


  だが、それも今日が最後だ。

  別れを惜しむが、別れの挨拶をする事無く自分は逝ってしまった為か、この予想もしなかった幸運を噛み締める様に銃をゆっくりと構える。


「的はねぇけど、な。 それでも、このカタチで…しっかりとサヨナラしようや。」


  そう呟いて引き金を引く。

  狙撃用サイレンサーを予め外していた為か、凄まじい音と共に鉛弾が飛び去る。

  廃莢の為にコッキングレバーを引くと、焼けた薬莢が勢いよく飛び出し真っ白な空間に落ちると、甲高い金属音が響き渡る。

  2発3発と続け様に音が交互に鳴り響く。

  そうして5回音が鳴った所で、廃莢音が残されて響いていた。


「さぁ、コレが本当の最後だ。 永い間、あんがとな。 お前が居なかったら、一体幾つで死んでたんだろうな…。 本当に、世話になった。 次の人生も、カタチは違えど頼むぜ相棒!」


  そう言い最後の引き金を引いた。

  胸に去来する物をグッと堪え、目を閉じて最後の一発を廃莢した。


  銃口を下ろし暫く俯いていたが、バッと顔を上げた。


「ありがとな、神様。 暫しっつーか、ほんの少しの別れなんだろうが、コイツと最後の語らいが出来た気がする。 別れも言えずだったからな。 アンタのお陰で、心残りが無くなったぜ。」


  晴れやかな笑顔で愛銃を神様に手渡す。

  神様も大きく頷き、両手で恭しく受け取った。


「私も安心しました。 …それでは、暫しお待ち下さい。 私も持てる技術と知識を最大限に振り絞って、このコを見事な姿に生まれ変わらせてみせますよ!」


  一瞬にして危険な香りが漂う。

  神様の持てる技術と知識を最大限に振り絞る?

  迅は止めようかと思い声を掛けようとしたが、時既に遅く愛銃は輝きながら光の粒子となりながら空へと向かって分解され始めていた。

  神様も同様に神々しく光り輝き、ブツブツと言葉を紡ぎながら作製モードに入ってしまった。


「材料はとっておきのアレをベースにしようかな。 …このコを半分に分け、散りばめながら形造り、固定していく…。 装飾は最低限且つ、必要な分は惜しみなく…。」


  完全に外界シャットアウト状態で、神様は其れ迄と打って変わって異様なまでに真剣な眼差しで色々な物を中空から取り出す。

  先程言ってたアイテムボックスのような物『次元鞄』かと勝手に納得する。

  この辺りはゲーム脳とでも言うのか、この状況にもだが、すんなり理解し受け止める柔軟なご老公である。

  もっとも、今は20歳の若者であるが。


  額に汗を浮かべながら二つの武器を作っていた神様が、大きく息を吐きながら笑顔を見せた。

  完成した様子だが、迅は若干不安があった。

  神様が本気モードで作製した武器である。

  間違い無く非常識な性能だろう、と。


「ふぅ、お待たせしました! 渾身の二品が出来ましたよ!!」


  期待も当然あるが、それを上回る不安が迅を襲っていた。

御覧頂き、ありがとう御座いました!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ