6. 魔改造? その2
投稿時間バラバラですみません( ;´Д`)
予約投稿してみようかなぁ…
「多分こんなトコか? …あぁ、そうだ。 アビリティっつーのは向こうでも習得出来るのか?」
最もな疑問に、神様は笑顔で答える。
「はい。 経験し、鍛錬する事でアビリティは獲得出来ますし、アビリティから派生するスキルを使用し続けるとアビリティもスキルも習熟度も上がっていきます。 アビリティの習熟度が上がると其処から派生される他のスキルを習得出来ますので、興味の湧く事にはドンドンとチャレンジしてみて下さいね。」
といった具合に返答があった。
まるで何かの知育グッズ販売の宣伝の様なノリに、迅は少々呆れてしまう。
気を取直し、神様へ向き直って口を開いた。
「まぁこんなトコか? ジジイだから期待に応える前にくたばるかもしんねぇが、まぁそこは諦めてくれや。」
カラカラと自虐的に笑い飛ばすと、神様が思い出した様にビクッとする。
「それですー! 迅さん、肉体年齢のご希望は?」
忘れてやがったな、とばかりにジト目で神様を見やると、神様もバツの悪そうに頭を掻きながら舌を出して可愛い素振りを見せた。
「幾つぐれぇかなぁ…。 多分18〜22ぐれぇの時が一番キレが良かった気がすんだが、流石にガキ過ぎるか。」
その言葉を聞き、神様は先程出してきた半透明の板をリズミカルに指先で叩いていく。
「それでは間の20歳に戻しますね。 あ、記憶はそのままですのでご安心下さい!」
そう言うや否や、迅の身体に異変が起きた。
鍛えていたとは言え老人の節張った身体から、当時の筋肉質な身体に変化が起こる。
多少の痛みを伴ったが、あっという間に20歳の時分の身体に変化した。
「あー、筋肉増量したのはもう少し後だったか。 20歳辺りで正解だったな。」
そう言うと手を握ったり開いたりし、その場に立って構える。
所謂左前の中段構えと言う構えから、左拳で空手か拳法の突きを繰り出す。
「思ったより違和感はねぇな。 此処数十年ぐれぇ拳骨は使って無かったが、まぁ身体が憶えてんだな。」
納得の表情をする迅とは対照的に、神様は若干顔色が悪い。
〈え…、此処まで凄い力を持ってるんですか!?!?〉
迅にとっては普通の事で特に気を止めなかったが、周囲の空気が震え、神様は顔色以外は努めて冷静な表情を作るが、後頭部に冷や汗が流れ落ちる。
今になって迅を選択した事が『やり過ぎの人選』だったかもしれないと、少し後悔する。
それもその筈、今の中段突きが神様の目を持ってしても追うのがやっとだった訳であり、空気すら震わせる勢いである。
その事実は恐ろしく、神様は少々震え始めた。
「おぅ、どうした? 流石に疲れたか?」
全く理解していない迅であったが、それ幸いにと神様は必死で取り繕う事にした。
「いいい、いえ! 何でもありませんよ! 疲れもさる事ながら、素晴らしいパンチだなぁと思いまして!!」
必死の取り繕い虚しく、迅はあからさまに疑いの目で見る。
だが、些細な事と判断したのか、色んな型を行って身体の違和感を探し始めた。
特別な違和感を感じ無かった為か、大きく一息吐いて、神様に向き直った。
「よし、んじゃ最後の頼みだ。」
急に意を決したかの様な表情を見せた迅に、神様は戸惑いを隠さず彼の言葉を待った。
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投稿してからの気付きで再投稿になりますが…
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