8年前の思い出
「どうしてだろう・・・」
この言葉が頭から離れなくなったのは何時からだろう?
「僕は何故こんなことになったのだろう・・・?解らない・・・」
そんな事を思っていた僕はこの日、世界から消滅した・・・
<8年前>
母親「ほら!しっかりしなさい純!もう小学生でしょ!?」
僕「は~い!ママいってきま~す!」
8年前そんなことを言いながら小学校入学式に行く自分がいた・・・
でも、その喜びは1週間後には悲しみに変わり始めていた。
そう・・・「いじめ」だ。だがこの時はまだ良かった。何故なら自分も
いじめていたからだ・・・。自分もいじめて、いじめられて・・・でもその時の自分は
いじめていたことなんて自覚していなかった。分らなかった。もちろんいじめられていたこともだ。
だが・・・今となってはそんなのはいじめの「い」の字にも入らない事だった・・・
そう・・・こんなのは前兆にしか過ぎなかったのだ。
とある日、
生徒「あれっ?わたしの消しゴムがない。ここに置いておいたのに・・・」
そんな事を言うクラスメイト
僕「え?おちてないの?」
すると先生が、
先生「みんな~、Aさんの消しゴムが落ちてないかさがしてあげてくださーい。」
僕「はーい・・・あれ?」
生徒「?」
僕「あ、ありました・・・」
先生「どこにあったんですか?」
僕「僕の筆箱の中です・・・」
生徒「・・・わ~純君Aちゃんの消しゴム盗んだぁー!」
僕「え・・・?」
生徒達「盗んだ!盗んだ!」
生徒「そういえば、こいつと居ると物が無くなるんだよねぇ」
僕「え・・・ちがっ!僕じゃ・・・」
先生「純君人のもの盗っちゃダメだよ!ちゃんとAさんに謝って!」
僕「え・・・あ・・・ご・・・ごめんなさい・・・」
その時僕はこうするしかなかった・・・何もいえなかった、何もできなかった、
それは僕のやったことではなかった。でもその時は何がなんだか分からなくて
誤ることしか出来なかった。怒りも堪えた。涙も堪えた。悲しみも堪えた。すべてを
堪えようとした。だが小さい僕には無理だった。次の時間の休み時間、初めて友達を
殴った・・・それから僕は友達からは嫌な奴、盗人、いじめっ子だと思われ、
友達の親からもダメな子、近寄らないほうがいい子、いじめっ子だとおもわれるようになった。
だが小さいころの僕は強かった、いや馬鹿だった。そんなことにも一切きずかず、
生活していた。次第に友達は離れて行き、遊びも誘われず、休みの日は家に居ることが
多くなった。そんな生活があってから2年後僕は小学3年生になっていた。変わらない生活だった。
だが少し変わりはあった。それは「学校がつまらない」「学校に行きたくない」
そんな事を思ってしまうようになっていた事だ・・・。小さい僕は一回いじめられると感情制御
が出来なくなり、すぐに手をだしてしまう性格だった。そのためいつも、
先生「あなたが先に手を出してしまったんでしょう?」
「あなたにも悪いところがあったでしょう?」
そんな事を言われる事が当たり前になっていた。そのたびに僕は「はい」「ごめんなさい」
この言葉を繰り返していた。辛かった。僕が怒られるたびにみんなが笑うからだ。
そう、僕にとって学校は地獄だった。だからといって家が天国という訳でもなかった、
家には母親が居たからだ。母親が僕にする行動は残酷で今となっては家庭内暴力で訴えても
文句は言われないほどのものだっただろう。例えば、30センチの竹製定規で鞭のように僕の
背中をたたいたり、さらにその定規が割れてしまったときなど大変だった。僕に向かって
母親「あなたのせいで定規壊れちゃったじゃない!大事なものだったのに!」
と言って小さな折りたたみ椅子を投げてきた。酷かった。さらには妹が開けっ放し
にしていた冷蔵庫のドアを僕の所為にして最後には
母親「お兄ちゃんでしょ!」
と言うのだった。そんな中僕はただ「ごめんなさい」「もうしません」
「許してください」「家に入れてください」と、繰り返し言っていた。それしか
言えなかった。ただ怒り、痛み、恨み、悲しみなどの感情が心に溜まっていくのだった。
初めて書いた小説です。上手く書けてるかは分かりませんが、
がんばって書いてみました