Color.7
ざわざわしていた会場が、一気にシンっとなった。
会場が暗くなって、2人が出てくると・・・
はちきれんばかりの、歓声が聞こえる。
麗奈も、負けずに黄色の歓声をだしていた。
私は、アイドルとかコンサートとか。
あんまり興味がないため、麗奈と行く度に
この歓声についていけない。
椅子にストンと腰を下ろした。
周りはみんな立っていて、座っているのは私ぐらいだった。
『みんなー!
今日は来てくれてありがとー!!』
さーやんが、高らかに言う。
『みんな、最後までよろしくー!』
今度は、翔くんが叫んだ。
より一層、黄色の歓声が大きくなる。
最初の2曲は、ダンスが激しくてテンポの良い曲。
周りのみんなは疲れを知らないのか、飛び跳ねたり・・・
どこから、その元気はくるの?
って思うほどだった。
「ちょっと、まゆきも少しは楽しんでよ!」
「え?あ、あぁ・・・」
翔くんの写真がついたうちわを持たされ、立たされる。
苦笑いしながら、とにかく うちわを振り続けた。
ホテルへの、帰り道。
となりにいる麗奈はまだ、余韻に浸っていた。
「はぁ・・・カッコよかったぁ。」
「麗奈、それコンサートが終わってからもう10回目だよ?」
「だって、本当にかっこよかったんだもん。
さーやん、ウインクしてくれたし。」
「はいはい。」
「絶対、私にウインクしてくれたんだよ!!」
麗奈・・・
相当重症だよ・・・
「あ、バカにしてるでしょ?」
「し、してないよ・・・?」
「ふーんだ。」
「だけどさ、麗奈・・・
もし、もしだよ?結婚とかしちゃったらどうするの?」
「・・・」
ふいに隣にいるはずの麗奈がいなくなった。
「麗奈・・・?」
後ろを振り返って、麗奈が立ち止まったことがわかった。
「いや、だよ・・・」
「え?」
「さーやんが誰かと結婚するなんて、嫌だよ・・・
だけど、仕方ないじゃん。
元々住む世界が違うんだもん。
芸能界には、可愛い子や綺麗な子がたくさんいるもん。」
「ごめっ・・・ごめん、麗奈・・・
変なこと言って・・・そうだよね・・・」
───辛いよね・・・
私はそっと、麗奈を抱きしめた。
スピード完結しそうですぅ・・・(^O^)
桜桃




