Color.1-5
あれから、2年が経って・・・
私は、高校3年生になった。
高校受験が、ついこの間のことのように思える。
なのに、今度は大学受験・・・
考えるだけで憂鬱になるわ・・・
「まゆき。」
「章!」
この2年・・・いろんなことがあった。
まず、帰ってからすぐに章と話し合った。
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「話って・・・なに?」
「あのね・・・」
少しでも緊張をほぐそうと近所のファミレスに呼んだけど・・・
全然、ほぐれない・・・!
「あ、章はさ・・・」
「うん。」
「私のこと、恋愛感情で見てなかったでしょ?」
「・・・なに、急に。」
「ずっと、思ってたんだ。
きっと章は私のこと、好きか嫌いかって言われたら好き。
そういう感情で私の告白をOKしてくれたんじゃないかって。
そんなお付き合いもいいのかもしれない。
だけど、私には・・・耐えられなかったの。」
「まゆき・・・」
「章を好きって思えば思うほど、章を遠くに感じた。
そんなとき、東京に行って・・・
私は、ある人と出会ったの。
その人は優しくて、暖かくて・・陽だまりのような人だった。
私は・・・その人を、好きになった。」
ポツリポツリと話す言葉に、章は黙って耳を傾けた。
「章を嫌いになったわけじゃない・・・
だけど、彼は・・私に、人を好きになる楽しさとか
嬉しさとか幸せを与えてくれたの・・・
彼を好きになったとき、思った。
中途半端な気持ちじゃいけない。ケジメをつけなきゃって・・・
だから、章・・・」
「待って・・・」
「え・・?」
「ねえ、まゆき・・・」
俯いたままの彼を、じっと見つめた。
「俺と付き合って・・・少しは楽しかった?」
「章・・・うん。楽しかった・・毎日が・・すごく楽しかったよ。」
これは、紛れもなく事実だった。
「そっか・・・なら、良かった。
んじゃあ、尚更俺から言わせて・・・」
「え?」
「まゆき・・・俺と別れてください。」
ニコッと私の大好きな笑顔で言う彼。
私は、その笑顔がすごく好きだった。
だけど、同時にとても悲しそうな笑顔で・・・
彼をこんな顔にさせたのは、紛れもなく私自身で
すごく、心がいたんだ。
「ごめんね・・・章・・・」
「謝らないでよ・・・俺、なんもできなかったし。
仕方ないでしょ。」
・・・あのね、章
こんなこと、翔くんにも章にも言えないけど・・・
章って少しだけ翔くんに似てるの。
いつも無愛想な章だけど、時々ふわんと笑うの
その笑顔が、すごく翔くんに似てるんだ。
誰にも、言えないけどね。
「章・・・ありがとう。」
「うん、こっちこそ、ありがとう。」
あの日、私たちはそう言って・・・別れた。
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だからといって、交友がないわけではなくて・・・
私たちは、数ヶ月に一回くらいのペースで
麗奈とか純とかと一緒に遊んでた。




