Color.36
「そっか。さーやんと・・・」
「うん。
最初はね、いろいろと悩んでたけど・・・
今は一緒になれて嬉しい。」
とても幸せそうな顔をした麗奈は
すごく、綺麗だった。
「ねえ、まゆき。」
「ん?」
「私を、東京へ連れ出してくれてありがとうね。」
「え?」
「だって、まゆきが無理やり連れてきてくれなかったら
こんな幸せ、手に入れることなんでできなかったもん。」
「麗奈・・・
無理やり、は余計だよ?」
「あ、ごめん。」
・・・うん。
私も麗奈と東京へこれてよかった。
心のそこから思うよ
***空港***
少しだけ早めにきて、
お昼を食べていた。
「今日はね、千歳仕事でこれないんだって。」
「そっか。残念だったね。」
「でも、これからも連絡できるからいいもん。」
「惚気ぇ?」
「ふふっ」
「ま、いいけどねー、別に。」
「今日、翔くんこれるんでしょ?
まゆきは良かったねえ?」
「・・・来ないよ。」
「え?」
そう、来ない
絶対に。
だって、来れるわけがないんだから
私たちが、今日発つということを・・・彼は知らないから。
「なんで?」
「・・・知らないの、今日発つことを。」
「言ってないの?」
「うん。っていうか・・明日発つって嘘ついた。」
自分でもビックリするくらい、あっさりと答えた。
「嘘って・・・あんた、何やってるの?」
「・・・」
「それでいいの?」
「・・・」
「ねえ・・・まゆ「仕方ないじゃん!」
「え?」
「翔くんが好きだよ・・・
だけど、私はまだ章と付き合ってるの。
ちゃんとケジメをつけなきゃ・・・
私は翔くんと一緒になれない。」
「まゆき・・・」
胸がキュッと締め付けられた




