Color.31
「・・・翔くん、なんか話があったんでしょ?」
「え?あ、うん・・・」
しばしの沈黙。
「あの・・・さ。」
「うん。」
「昨日は、ごめん。」
「え?」
「その・・・昨日。」
「ああ・・・」
なんで謝るの?
翔くんにとっては、やらなくていいことだったの?
次々に積もっていく不安。
そして、後悔。
「ねえ・・・」
「ん?」
「翔くんは、私のこと嫌い?」
「・・っそんなことない!」
「翔くん?」
「ご、ごめん・・・
だけど、嫌いじゃないよ。言ったでしょ、大好きだって。」
「・・・うん。」
でも、それは・・・loveじゃないでしょ?
「私は、好きだよ。翔くん。」
「うん・・・」
「大好き・・・
昨日は、彼氏の話しなんかしてごめん。
だけど、改めて思ったの・・・
私は翔くんが好き。これが裏切りだとしても、浮気だとしても・・」
私、どんだけ涙腺ゆるくなったんだろ。
涙が、溢れて・・・
「ねえ、まゆきちゃん・・・」
「ん?」
「それって、本心?それとも同情・・「本心に決まってるじゃない!」
「本心・・・だよ。」
お願いだから、私の気持ちを疑わないで・・・
「俺ね・・・俺もね・・・
まゆきちゃんが、好き・・・」
「同情は・・・いや・・・」
「同情じゃないっ・・・本気で、好きなんだ。」
翔くんの瞳が、少しだけ不安そうに揺れた。
「信じて・・・いいの?」
「うん。」
翔くんの胸に顔を埋める。
今は・・・今だけは
彼がトップアイドルの桐谷翔だってことを
忘れたい。
大好きな、彼。
桐谷翔という、ただの人。
アイドルじゃない・・・
今だけ・・・東京にいる間だけ
夢を見せてください。
ふう・・・
次回も、頑張りたいです!
よろしくお願いします。
桜桃




