Color.3
「じゃあ、気をつけてね。」
「うん、ママ安心してー♪麗奈もいっしょだから。」
「そこは心配してない。」
「ひどいなぁ・・・」
近所でも有名な美人ママ。
私よりも可愛らしい服をきたママに私は小さく手を振った。
女手一つで育ててくれたママ。
今日の旅を許してくれて、ありがとう。
後ろを振り返って、もう一度手を振った。
今日は、麗奈ママに送ってもらって空港へと行く。
「くれぐれも、気をつけて。
ああ、やっぱりついていけば良かったかも。」
「もー、心配しなくていいから!
高校生だし!」
「なあに言ってんの!
高校生だろうが子供は子供!一週間も・・・
変な男に襲われないようにね!」
陽気に笑うこの人は、麗奈のお母さん。
ほっそりとした、美人系の麗奈とは違って
お母さんはちょっとポッチャリ体型の、愛くるしい人。
私は、麗奈のお母さんが大好きで、よくいろんなところに連れていかれた。
「大丈夫!
ね、まゆき!!」
「うん。」
「麗奈は、襲われなくてもまゆきが危ないからねぇ。」
「なにそれー」
「アンタは、相手を返り討ちにできるけど、
まゆきはか弱いでしょ。」
「えー?
知らないの、まゆきってば結構バカ力・・・」
「れーな?」
「ごめんごめん。」
私たちのやりとりに、麗奈ママは豪快に笑った。
「とりあえず、気をつけてね。」
「はい。」
「お土産は、東京タワーで。」
「いや、無理だから。」
「じゃーねぇ♪」
私たちは見えなくなるまで、手を振った。
「相変わらず、面白い人だね。」
「ったく、あのおばさん。なに考えてんだか・・・」
「そんなこと言わないの!」
「東京タワーだって。
私だったら、ディズニーランドだね。」
あの親にして、この子あり。か・・・
私は声を押し殺して笑った。
どんどん、いっちゃいまーす!




