Color.29
ボケ~
「麗奈ぁ。どこか出かける?」
「いや、そんな気でてこない。」
「だよね、私も。」
「ねえ、あれからさーやんとどうなったの?」
「え?」
「なんか元気ないから。」
「そーいうまゆきは、翔くんとどうなったの?」
「・・・」
さっきから、こんな調子である。
「ねー、まゆきぃ。」
「なにぃー」
「テレビって、なんであるんだろーね。
どうして、アイドルとかあるんだろーね。
芸能界って・・・なんだろうね・・・」
次第に言葉が弱くなって、
麗奈は泣き始めてしまった。
「うん・・・神様って残酷。
どうして、わたしに東京行きをOKしたんだろ・・・」
「まゆきぃ・・・」
「ごめんね、麗奈・・・
私が無理いってついてきてもらちゃったから・・・
ほんと、ごめん。」
とうとう、私まで涙が出てくる。
「麗奈、泣かないで・・・・泣かないで・・・」
「まゆきだって泣いてるじゃない・・・」
「うん・・・だね、うん・・・」
その日は、ずっと泣いていた。
「麗奈は・・・なにがあったの?」
「・・・私、ファンとかそんなんじゃなくて・・・
本気で千歳が好き。」
「・・・うん。」
「だけど、優しくされればされるほど、
好きになれば好きになるほど・・・
私、自分がみじめになちゃって。
この人は、私をファンとしてしか見てないのに・・・て」
麗奈は、私が驚く程弱っていた。
「どーしよ、まゆき・・・
私、ばかだ。
大馬鹿野郎だよ・・アイドル相手に本気になるなんて・・・」
私の胸の中で泣きながら、麗奈は聞いてきた。
「まゆきは・・・?」
「私は・・・キスされて抱きしめられた。」
「え!?」
「そんな驚かないでよ・・・
どうせ、同情なんだから・・・さいあっ、く・・・」
「まゆき・・・」
「でも、大丈夫・・・私には、章が・・・いる、もん。」
ほとんど、言い聞かせてるような感じだった。
自分でもわかっていた。
だけど、言い聞かせないと・・・
自分が自分じゃなくなるような・・・そんな感じがした。
もう、壊れちゃいそうで。
期待したら、それ以上の大きさで裏切られるんじゃないかって・・・
「恐いよ・・・麗奈ぁ・・・」
私の言葉を聞きながら、
麗奈は何度も何度もうなづいてくれた。
どうなっていくのか!
よろしくおねがいします♪




