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あなたの色  作者: 桜桃
part1
24/61

Color.24





楽しいはずなのに


楽しくなるはずだったのに



どうしてこうなっちゃうんだろ。



シュンっと俯いてると、さーやんが私に声をかけてきた。




「今、翔ちゃんかなり落ち込んでんねー」


「あ・・・はい。」


「まゆきちゃん、なんかした?」


「あの・・・私が聞きたいです。」




そうだよ・・・


私が本当に聞きたい・・・




「そ、っか・・・」



さーやんは考えたようにしてから、にやりと笑った。




「ね、翔ちゃんを元気にして

 楽しく案内してもらう魔法の言葉があるんだけど。」


「え?お、教えてください!」


「いいけどぉ・・・後で麗奈と2人っきりにしてくれる?」



れ、麗奈と・・・?


え、待って・・今麗奈って呼び捨てに・・・




「そ。俺ら呼び捨てする仲なの。

 まだ、付き合ってるとかじゃないけど。」




さ、さーやんエスパーだ。


私の心を呼んだ。




「エスパーとかじゃないからね。

 まゆきちゃん、顔に出すぎ。」



や、やっぱりエスパーだ!



「ねぇ?

 2人っきりにしてくれる?」


「お、教えてくれるのなら・・・」


「ん。わかった♪」




にこっと笑う、王子様スマイル。



ああ、ファンはこれにやられちゃったんだろうな・・・




「えっとね・・・・」



私の耳に吐息がかかる。


不覚にも、ドキっとしてしまった。



「~~~~ってこと。」


「そ、そんなことでいいんですか?」


「うん。」


「でも・・・」



たった、その言葉だけでいいの?


そう思っていたら



「大丈夫だから。」



でた、エスパーさーやん。



私は、コクンとうなづいた。






「うん。わかった・・・」


「んじゃ、二手に分かれるから。

 協力してね、まゆきちゃん♪」


「うん。」






「んじゃ、翔ちゃん。

 俺、麗奈が行きたいって言ってたとこ連れてくから。

 翔ちゃんはまゆきちゃん連れてってあげて。」


「あ・・・うん。」


「じゃね、まゆきちゃん。

 楽しんでくるんだよ。」


「うん。わかった・・・麗奈のことよろしくね。」


「了解。」




手を振る。


2人が人ごみに消えて、翔くんに振り返った。




「あの・・・翔くん。

 次、どこに行きますか?」


「・・・なんで、俺には敬語なの?」


「え?」


「さーやんにはタメだったじゃん。」


「あ・・・」



そういえば。


なんか、さーやんって自然体になれるんだよね。


すごいな、って思う。




「俺も・・・タメ口がいいな。」


「え・・・あ、はい。」


「あ、敬語になったぁ」


「あ、ほんとだ・・・」



二人して、笑った。


よかった。


いつもの翔くんだ。




「ねぇ・・・まゆきちゃん。」


「はい?」


「さーやんの方が、好き?」


「え・・・?」




いきなり・・・どうしたんだろ・・・


疑問に思ったけど、さーやんに言われたことを思い出す。




──翔ちゃんがさ、ネガティブになったらさ・・・言ってやって?





「わ、私は・・・翔くんの方が好き。」



さーやんに言われた魔法の言葉。


だけど、これだけじゃ足りない気がした。




「いつも笑顔で、ボケっとしてて・・・

 前も言ったよね?翔くんの歌声が大好き。

 翔くんは、さーやんの何倍もかっこいいよ。」





そしたら、翔くんは私の大好きな笑顔で言ったんだ。







「ありがと・・・俺もまゆきちゃん大好きだよ。」













ささっ、次回もよろしくお願いしますね♪



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