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あなたの色  作者: 桜桃
part1
19/61

Color.19




と、とうとう・・・




朝になっちゃった・・・・




あれ、夢だったんだっけ・・・・


いや、現実か・・・


唐突なことに、もはや夢か現実か区別がつかない。



翔くんに、送ってもらって・・・

いや、この時点で普通は夢だよね。


おかしいよね、うん。



現実逃避に近い。




「・・・ん、まゆき?」


「おはよ、麗奈。」


「ぉはよ・・・今なんじぃ?」


「8時。」


「そっか・・・」



麗奈はもぞもぞと動く。



「今日は、どこ行こうか。」


「・・・さあ。

 案内してくれる人たちに任せるしか・・・」


「え?」


「麗奈、覚えてないの?」




そりゃ、私だって夢かと思ったし・・・


だけど、メール確認したら本人からのメールあったんだもん!


明日の10時ごろ、そっちに行く。って・・・





「あれって、夢じゃないの?」


「うん。」


「う、うそぉ・・・」


「あ、また倒れたりしないでよ?

 さーやんに会えなくなるからね。」




昨日倒れられて、結構困ったんだから。




「どーしよ、私全然可愛い服持ってない!」


「大丈夫だよ、麗奈は着飾らなくても可愛いから。」


「そ、そんなこと言ったって・・・」




麗奈は、オレンジ色を基調としたコーディネートを必死に考える。


その姿は、まるで初めてのデートの前日みたいだった。




「麗奈、可愛い・・・」


「な、なに?急に・・・」


「だって。

 いくらさーやんに会えるからって、おめかししちゃってさ。

 女の子だなぁ、って。」


「もうっ」




膨れながらも、頬を染めて鏡で何度もチェックしてる。




「まゆきはいいの?」


「え?」


「服、考えなくて・・」


「ああ・・・でも、昨日は気の抜けた格好見せちゃってるし。」




昨日、コンビニに出かけるとき。

結構・・・かなりラフな格好だった。


東京には似つかわしくないような・・・

言葉にも出したくないくらいダサい格好。




「あぁ、あの格好はね。」


「麗奈ぁ、笑うことないでしょー」


「ごめんごめん。

 んじゃあ、私が見立ててあげる♪」


「え?」


「これでも、将来はスタイリストなんだから。」




そういや、将来はさーやんのスタイリストになる!


なんて、言ってたっけ。




「麗奈なら、アイドルにだってなれそうなのに。

 そしたら、さーやんと同じ芸能界の仲間入りだよ?」


「・・・でも、そんなことしたらさーやんとは別の世界の人だって

 改めて感じちゃいそうなんだもん。」


「え?」


「私、さーやんが出てる舞台、一回も見たことないの。」


「どうして?」


「ほかの女優さんとのラブシーンなんて・・・

 見たくないから。

 だけど、芸能界に入ったらもしかしたら自分にもそういうのが回ってくるかも。

 相手がさーやんだったらいいよ?

 だけど、ほかの人だってあり得ることでしょ。

 それに、私は脇役でさーやんとほかの女優さんと・・

 だったら、私死んじゃう。」




・・・確かに。


そういうことも考えられるよね。




「だから、嫌なの。

 私も同じ芸能界に入るとか・・・

 まあ、何度かスカウトはされたけど・・・断ってる。」


「・・・そっか。」




私が俯くと同時に、麗奈が声をあげた。




「ね、これ!どうかな?」



オレンジ色のTシャツに、きらめくネックレス。


ベージュのフリルがついたショートパンツ。



麗奈らしい格好だった。




「うん、バッチシ!」


「やったぁ♪

 んじゃあ、次はまゆきの番だね。」




麗奈は、私の荷物からごそっと服を取り出した。





「・・・ろくなのがないんですけど。」


「ご、ごめんなさい・・・」


「仕方ない。

 私の服とか貸してあげるから。」



麗奈は私の服と、自分の服を交互に見つめる。




「まゆきのイメージはぁ・・・」


「これはないね・・・」


「スカート・・・」


「こっちよりも、こっちか・・・」




ぶつぶつと言いながら、着々とすすめる。


真剣な瞳と、楽しそうな表情。



スタイリストは、麗奈の天職だね。きっと・・・



そんな風に思った。






「これで、完璧!」


「わぁ・・・」




淡いピンク色のワンピース。


胸についてるリボンが可愛らしくて・・・


その上に茶色の半袖カーディガン。




「まゆきのイメージはこんな感じ。」


「ありがとう・・・

 でもさ、どっちも私の服じゃないね。」


「うん。私のだもん。」




やっぱり・・・


私の服、そんなにダメか・・・




「ま、このワンピース可愛いからかったけど、

 私には似合わなかったから。

 まゆきにあげるね。」


「え?」


「今日は、翔くんをドキドキさせるくらい可愛くしてあげるから。」


「ど、ドキドキって・・・

 翔くんは、とてつもなく美人やすっごく可愛い人と

 たくさん仕事してるんだよ。

 私なんかにドキドキするわけないじゃん。」


「わかんないよ?

 気がなかったら、まゆきを送ったりしないし。」


「だけど・・・・翔くんは優しいから。」


「まあまあ・・・惚れた?」


「ばっ・・・バカ!

 そんなこと、あるわけないじゃん!」




近くにあった枕をとっさに麗奈にぶつけた。






いや・・・何度も言いますけど・・

スピード完結になりそうです。(笑)

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