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あなたの色  作者: 桜桃
part1
14/61

Color.14




「な、なんで・・・・?」


「ん?」


「なんで、翔さんがいるんですか?」


「あ、翔さんになってるよ?まゆきちゃん。」


「そ、そんなことはどうでもいいんです!!

 どうしているんですか?」


「んー、泣いてる迷子ちゃんがいたから♪」




ま、迷子ちゃんって・・・


私?





「納得いかない?」


「で、でも・・・翔さ・・・くん、芸能人じゃないですか。」


「芸能人、か・・・」


「?」


「俺、芸能人とか嫌なんだよね。」


「え?」


「だって、芸能人とかアイドルとかの前に

 まゆきちゃんと同じ人間、でしょ?」


「そうだけど・・・」


「ま、いいじゃない♪」




目の前にいるこの人はなにを言ってるのだろう・・・


今大人気のアイドルなのに、こんな冴えない一般人と一緒に・・・


しかも、手までつないじゃって・・・




「あの・・・翔くん、手を離してください。」


「なんで?」


「スキャンダルとか・・・」


「大丈夫!

 現にまゆきちゃんだって名前出すまで気づかなかったでしょ?」


「だけど、私よく鈍いって言われるし・・・」


「んー、なんとかなるよ。」




この人は、なにをどんだけマイペースなんだろ・・・


頭がくらりとした。





「気にしないの。

 俺が繋ぎたいからつないでるんだし。

 あとでアドレス交換するし。」


「へー・・・えっ!?」


「そんなに、驚くかな?」


「驚きますよ!

 だめです、アドレスなんて、絶対にダメです!」


「なんで?」


「なんでって・・・一般人に教えちゃだめです。」


「でも、普通に俺の友達とか知ってるから。」


「それとこれは・・・」


「だめ?」



犬みたいな目で見られると、嫌だなんて言えないじゃない・・・




「いいんですか?」


「うん!」



ぱあっと明るくなる・・・




────この、確信犯・・・






「でさ、まゆきちゃん。」


「はい。」


「ここのホテルでいいのかな?」




見上げると、そこは確かに私たちが宿泊しているホテルだった。




「は、はい!!

 ここです。ここで間違いないです!」


「そっか。よかった。」




ほっとしたように胸をなで下ろす、翔くん。



自然と頬が緩んだ。




「まゆきちゃん?」


「ありがとうございます。

 親切にしていただいて・・・本当に。」


「なに、これで終わりみたいな言い方してんの。」


「え?」


「明日も会うんだから。」


「は、はい?」




この人、私が芸能人だとでも思ってるの・・・?





なんだか、わからなくなってきた・・・




次回もよろしくです♪

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