俺の住処と成れり場所
「ここが僕の部屋ですか」
「うん。私的には女子部屋の一つに住んでもらおうかと思っていたんだけどね、リリーが男は危険だって言うからちょっと離れた部屋なんだ」
彼女たちの自室の最奥、一番はじが俺の部屋になった。彼女たちは向かい合わせに隣り合って部屋があるに俺だけ離れている。正しい判断…なんだよなこれ。ソフィアに嫌われてるだけじゃないよね。
扉を開き中に入る。想像以上に結構広い。てか、日本にいたころの部屋より格段に広い。それに家具一式が揃っている。
「広い…ですね。いいんですか?こんな快適な部屋俺が使って。それとこの家具は元からあったのですか?」
「いいの、いいの。この部屋使ってなかったから。それと家具は、凄い人がやってきてーー」
「凄い…人?」
「なんと都市長が直々にやってきたんだよ。驚きだよね。あんまりその姿を拝見したことはなかったからさ。その都市長から伝言だけど、最高の環境で仕事をしなさい、だって」
最高の環境ね…コフィクってそんな名高い職業なのか?ならば、ソフィアもこの配慮を?
「あの、ソフィアも同じことを?」
「いいえ、リリーは別に何にもなかったよ。だからこそ、都市長に好かれた人物がどんな人か興味あったんだ」
「それでさっきの攻撃ですか?」
「うん。もし当たってたら、なんて考えなかったよ。だってそのぐらいできなきゃ、コフィクなんかつとまらないしね」
その言い分はあっている。確かにそんな簡単にくたばったら、警察なんてつとまらない。
「でもやり方ってものが…」
「そうだよね、それについては謝るよ。ごめんね」
「いえ、別に謝ってもらいたかったわけじゃないです。それより、一つお話が…」
「えっ、何かな?」
「署長から言われたんですけど、学園でこの服着ていいのかって」
俺は署長からもらった服を、袋から取り出す。それを受け取りレノアは話した。
「あっ、これコフィクの服ね!もちろんOKだよ。でもすごいな蒋君は。学園の憧れの象徴にいっきになるなんて」
「コフィクってそんなにすごいんですか?」
「もちろん!私を含む一般生徒の憧れの星、それがコフィク。成績優秀、技量Sランク、上級悪魔に匹敵する力がなきゃコフィクに認められないの」
なんだか、署長を恨みたくなってきた。俺にそんな才能はないし、つとまるか定かじゃない。それなのに署長は俺に仕事をやった。そんな適当に任せていい役職じゃなかったんじゃないか?
それと、レノアの話の通りならソフィアはめちゃくちゃすんごい悪魔だってことになる。確かに只者じゃないオーラはでている。そこは納得だ。でも彼女だって努力はしたんだろうな。そんなソフィアを嘲笑うように急に新人が入ったら…怒りたくなるわな
「だからソフィアは俺を嫌ってるんですね」
「いや、そうじゃないよ」
あれ?思ってたのと違うこたえが返ってきた。
「もし嫌われているように思っているならそれは誤解。まず、リリーは男付き合いがからっきしだから何をどう話せばいいかわかってないの。それと、コフィクとしてあなたを招かれざる者とも思ってないから。リリーは強いから、自分と同じ様に働けるパートナーをずっと待っていたの。そしたら君が来て、本当嬉しそうにしてたの」
まじ…か。度肝を抜かれた気分だ。ソフィアは別に俺を嫌ってない。正直入院中、彼女とパートナーなんてやっていけるのか不安で仕方なかった。でもその事実を知れたから、少し安心した。実際に仕事をやらなければ、どうなるかはわからないが。
「もしリリーについて聞きたいことがあったら聴いてね。寮のメンバーの事について聴いてくれてもいいよ。もちろん、特に私についてもーー」
「いや、今は結構です」
「も〜いけずだな蒋君は」
レノアが顔をぷくーっと膨らます。話を聴いてて思ったけど、中々この人はいい人かもしれない。そんな気はする。しかしーー
「続きのハグ!」
「うぉっ⁉」
「ぎゅっ〜〜‼」
「ちょっ、ちょっと!」
またもや抱きつかれた。やめてと言えど、「いやよいやよも好きのうち」って、男のセリフだろ!本当この人はスキンシップが激しすぎるよ。
でも、悪い気分じゃないけど…




