八刀 普通の魔法使い
今回は初のバトルシーンがありますが、あまり期待しないで下さい。
それと、いつもより長いです。
題名通り、あのお方が出て来ますよ。
ではどうぞ
「くっ、あっはははは」
俺が殺すと言った後、急に笑い出した。
「何がおかしい」
「人間ごときに妖怪が殺せると思っているのか!片腹痛いわ!!」
成る程、確かに個体としてのスペック上、人間より妖怪の方が遥かに上だからな。
「妖怪は人間に退治される存在だ。油断して俺に殺されても知らないからな」
「ふん、舐めるなよ、人間風情がぁ!」
叫びながら襲いかかってきた。
妖怪なだけあって、結構早い。だが……
「なっ!」
「動きが単調過ぎだ。誰でも読める」
右腕の攻撃をサイドステップで避ける。
刀の意識と同調しているからか、次の行動が手に取る様に分かる。
「おらあぁ!」
「ふん」
左爪を刀で受け流す。次は左の裏拳か。
妖怪は振り下ろした左腕を、遠心力を乗せて振り回した。所謂裏拳だ。
それをバック転の要領でかわす。
「ちっ、ちょこまかと」
「甘いな」
次の右ストレートを体を横にずらして、腹に蹴りを入れる。
「ぐっ」
妖怪が怯んでいる間に距離を空ける。
そして最後の警告をする。
「どうする?降参し、道を開けてくれるなら殺さない。俺とて、妖怪であれ殺しはしたくない」
「っ、ほざくな小僧おぉぉぉ!」
妖怪は警告を無視して突っ込んできた。
「……そうか」
俺は刀を構える。そして
「死ねえぇぇ!」
「はあぁぁ!」
妖怪の横を抜けると同時に腹を切った。
ぶしゃあという音と共に、妖怪の体が真っ二つになる。
「警告は、したぞ」
俺は刀を仕舞い、博麗神社に向けて歩き出した。
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「くっそぅ、霖之助のヤツ。面倒事押し付けやがって!」
とある少女 ̄ ̄霧雨魔理沙はある理由……いや、頼み事で人を探していた。
「何で私が名前の知らない外来人を探さなきゃならないんだ」
そう、霖之助が助けた(?)外来人だった。
それは数10分前のこと…………
「はぁ?何で私がそんな事しなくちゃいけないんだ!」
バンとカウンターを叩き、詰め寄る魔理沙。 彼女からすれば、偶々寄った所で、面倒事を押し付けられる等思いもしなかった事だ。
しかし、霖之助は
「何でって、君意外に頼む相手が居ないからだよ」
と、動じることなく答える。
「嫌だね、お断りだ。そんな事する位なら、博麗神社に行って、お茶をたかりに行った方がマシだぜ」
「だったら、ついでに拾ってってくれないかな?彼は今、博麗神社に向かっている筈だから」
「嫌だ。面倒くさいし、私一人で行った方が早い」
頑なに断り続ける魔理沙。しかし霖之助には奥の手があった。
「そういえば君に貸した本、アレを返す期限過ぎてるよね?」
「あ、アレはまだ必要だから駄目だ」
目を逸らす魔理沙。少し焦っている様だ。
「それに、ツケだってまだ払って貰ってないし」
「うっ」
少し呻き声を出した。そんな魔理沙に霖之助が提案する。
「もし、聞いてくれたら期限を1週間延期にしてあげるけど、どうする?」
しばらく押し黙る魔理沙。やがて「あぁぁぁ!」と少女らしからぬ声を上げ、
「分かったよ、行ってやるよ」
聞き入れた。霖之助は満足そうに言った。
「じゃあ、頼んだよ。後、ちゃんと1週間後には返してよ」
「分かってるよ。じゃあな」
返事をしながら、魔理沙は出ていった。
…………そして現在に至る。今思えば、はめられていた気がする魔理沙であった。
「歩きだからもうすぐ追い付く筈……っと、居た居た」
目的の人物と思われる人影を見つけ、それに向けて急降下する魔理沙。
一方その頃
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「いやぁ、さっきは助かったよ。ありがとう」
『なに、礼には及ばん。我とて、折角使ってくれる主に出会えたのだ。助けない筈が無かろ う』
俺は今、刀と会話している。
だが、刀からは声が 出ていない。声は直接頭に聞こえてくる。
端から見れば、刀に話し掛けて一人で会話してる痛いだけの人だが、どうせ周りには誰も居ない。気にする必要は無い。
「そういやお前って付喪神だろ?」
『そうだが……どうした?』
「いや、ずっと使われなかったみたいだけど、良い方の付喪神なんだな」
助けてくれたしと付け足す。
だって、悪い方だったら助ける所か寧ろ陥れる筈だし。
ってか付喪神に良し悪しってあったっけ?まぁいいや、帰ったら調べよう。
『確かに、刀としてはあまり良い扱いを受けては無かったが……』
「が?」
『道具としては、とても良い扱いをしてもらったな』
「あぁ成る程」
確かにアイツなら、道具なら刀でも何でも大切にするだろうな。
きっと、手入れも欠かさなかったんだろうな。あの洗濯機も、拾った割にはきれいだったし。
「そうだ。お前、名前は?俺は■■■■だ」
ってまたか。やっぱこの世界じゃあ名乗れないのか?
『?よく聞こえぬ。すまぬが、もう一度頼む』
「いや、多分また聞こえないと思う。そうゆう仕様みたいだ、俺の名前は」
『そうか』
「で、お前は?」
『残念だが、我に名はない』
名前の無い刀と、名前が言えない人間か……
中々面白い組み合わせだな。
「おーーい!」
「ん?」
何処からか声が聞こえてきた。声の高さ的に女の人かな?
「何処だ?」
『上だ』
言われて上を見ると、箒に跨がった誰かが急降下してきていた。
そのまま俺の前に一人の少女が降り立った。
「ふう。お前か?霖之助が助けた外来人って」
「え、何でそれを?」
外来人かは、ある程度見た目で分かるかもしれないが、助けた人物とかは分からない筈だ。誰かに聞いたのか。
俺の疑問に、彼女はこう答えた。
「私は霧雨魔理沙。霖之助に頼まれて此処にきた、普通の魔法使いだぜ。」
どーもEastNewSound です。
いやぁ難しいですね、バトルシーン。他の作者さん達が難しいと言っていた理由が、解った様な気がします。
原作キャラ二人目の魔理沙登場!
性格その他もろもろは、私のイメージですので「原作と違う」とか、「こんなの魔理沙じゃない」とかは止めて下さい。
上記に似た内容意外の意見であれば、批判だろうが何だろうが受け付けます。
不定期なので、次回が何時になるかは私にも分かりません。
なるべく早めにできるように頑張ります!
ではノシ




