六刀 深まる謎
お気に入り登録をされている皆様、密かに読んで下さっている皆様、お待たせしました。
言い訳はあとがきにて。
ではどうぞ
森近に、外の世界の道具の使い方を教えて欲しいと言われて、何を説明するのかと思えば――――
「これでわかったか?」
「つまり、この『せんたくき』なる物に洗う衣類、水、洗剤を一緒に入れて電源をつければ、勝手に洗ってくれるんだね?」
――――洗濯機だった。一般家庭に必ず一台はある便利な道具だ。
ただ、今目の前にあるのは、古い物で、洗濯機と脱水機が別々になっている。
「うん。あ、後動かしてる間は五月蝿いから寝る前とかはやめとけよ」
「わかったよ。ありがとう」
「どういたしまして。ふぁ〜」
やべぇ、眠い。今日はいろいろあって疲れたな。
「眠たそうだね。布団敷いて来るから待ってて」
「いや、いい。自分でやる。部屋の場所を教えてくれ」
「えっと、そこをまっすぐ行って、一つ目を左に曲がると、あるよ」
「わかった。お休み」
「うん。お休み」
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森近に言われた通りに進むと、確かに部屋はあった。あったんだが
「さむっ。なんか一段と冷えるな、今日は」
人気が無い所為なのか、外の気温と同じくらいだ。
俺の記憶が正しければ、外の世界は夏だった。夏ならもう少し気温が高い。結界で隔離されているだけならば、同じ季節のはずだ。
しかし、この寒さは春の夜ぐらいに寒い。周りが森だからかもしれないが。
部屋の中は狭くなく、掃除はされているのか、きれいだった。
「え〜っと、押し入れは……此処か」
押し入れの中から敷き布団、カバー、掛け布団を文字通り引っ張り出して、きれいに敷いていく。
「ふぁ〜あ。眠いし、さっさと寝ますか」
布団の中に入り、目を閉じる。布団は、干していた独特の良い香りがしていた。今日は良く眠れそうだ。
―――――――――――――――
「うーん」
同時刻、森近霖之助は自室で一人、考え事をしていた。
さっきまで一緒に居た少年の事だ。
彼には、謎が多すぎる。
まずは名前だ。
彼は、確かに名乗った。声も確かに聞こえた。
だとゆうのに、名前の所だけは聞こえなかった。いや、聞こえなかったとゆうより、理解できなかったと言った方が正しいだろう。
読唇術も試みたが、無理だった。
次に、幻想入りの方法だ。
忘れ去られたのは、まず有り得ないだろう。
あんなに頭が良いのなら、目立つだろう。
神隠しに遭った可能性も低いだろう。
彼の話を聞く限り、変な空間に入って無い。
ならば、結界の緩い所から来たか、自力で幻想入りしたかのどちらかだ。
可能性としては、前者だろう。
自力で幻想入り出来る者は、何かしらの能力がある。
能力を持つ者は、能力を持っていない者と比べて多い。
彼は、この二つのどちらにも当てはまらない。
外の世界の人間は霊力等の制御が出来ない為、抑えているとは考え難い。
かといって、結界の緩い所に居ても、そう簡単に入れるものでもない。
妖怪や妖精に対する考え方や反応も普通じゃない。
外の世界には存在しないはずのものがあると知ったのに、彼は驚かなかった。
まるで、知っていたかの様な反応だった。
まだ他にもあるが、止めておこう。
彼には帰るべき場所がある。ならば、後少しくらいは手助けしてやろう。
そうと決まれば僕も寝るとしよう。明日の為に。
読んでいただき、ありがとうございます。
さて、言い訳をさせていただきますと
最近、めちゃくちゃ眠いんですよ。
書こうと筆を持つのですが、いつの間にか寝てる、という事が何回もありました。
引っ越し(と言っても同じマンションなのですが)なんかもやってたので、書く時間を作れませんでした。
亀更新+不定期ですが、これからも読んでいって下さると嬉しいです。
誤字脱字、指摘、アドバイス等お待ちしております。
ではノシ




