表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

「タイムリーパー」

作者: クリステル

「私は未来から来たタイムリーパーです。」

「えっ、なに? 急にどうしたの?」

「〝タイムリープ〟とは過去の自分に意識だけが移行する事象の事です。」

「えーっと…、じゃぁ、さっきまでの君の意識は何処に行っちゃったの?」

「私と同じように過去の自分の肉体に移行しています。」

「へぇ〜…、で、未来ってどれくらい先の未来?」

「5分前の未来からタイムリープしてきました。」

「えーっと…、じゃぁ、もう少ししたら今の君は5分前の自分にタイムリープするって事?」

「そういう事です。」

「なんでそんな事しちゃったの?」

「なんとなく…、急にタイムリープしたくなっちゃって…。」

「じゃぁ君がもうすぐタイムリープするとして、その後の君の肉体はどうなっちゃうの?」

「………。」

「え〜、わかんないの? わかんないのにタイムリープしちゃダメじゃん!」

「そうですよね…、わかんないのにタイムリープしたらダメですよね…。」

「なんかヤバくない? もうすぐ5分経つけど?」

「ちょっと待って下さい。さっきはなんとなくタイムリープしたくなったからタイムリープしたんですけど、今はすっごい不安でタイムリープしたい気分じゃないんですよ。コレって未来が変わった証拠じゃないですか?」

「おー! 良いところに気づいたね。そうかもしれない。君がタイムリープしたくないんだったらタイムリープしない選択もあるよね! あ、もうすぐ5分だよ。5……、4……、3……、2……、1……、0!」

「あっ!」

「あって何? どうなったの?」

「やっぱり未来は変えられなかったんだ…。」

「君は?」

「私はタイムリーパー。5分後の自分からタイムリープして来たんです。」

「……。」

「何ですか? その疑惑の眼差しは?」

「だって全然君変わってないじゃない。バチバチっとカミナリチックな効果音とかも無いし…。」

「バチバチ! うっ…、う〜ん…。」

「口で言ってもダメでしょ。」

「……。」

「君が5分後の君だという事を証明できる?」

「5分後に私はタイムリープします。」

「でも見た目変わらないんだから証明にはならないでしょ?」

「……。」

「そもそもなんで5分なの? 時間設定のダイヤルとかないの?」

「器具とかダイヤルとかは有りません。」

「じゃあどうやってタイムリープするの?」

「え〜と、精神を集中して〝えいっ!〟って…。」

「でもさっき〝えいっ!〟なんてしてなかったじゃん。」

「さっきのは確定した未来だったから強制的なタイムリープだったんです。あくまでも最初のタイムリープは〝えいっ!〟が始まりです。」

「で、くどいようだけど何で5分?」

「自分では時間の設定は出来ないみたいなんです…。」

「なんか残念な能力だね…。」

「……。」

「あっそうだ! 未来にはタイムリープ出来ないの?」

「えーっと…、やった事は有りませんが出来ると思います。」

「じゃぁ5分後の未来にタイムリープすれば、5分前の君がここに帰って来るんじゃないの?」

「おーっ! なんかいけそうな気がしますね!」

「よしよし、じゃぁ早速行ってみようか。」

「はい、行きます! ……、ふんっ!」


「あっ!」

「あって何? どうなったの?」

「やっぱり未来は変えられなかったんだ…。」

「君は?」

「私はタイムリーパー。5分後の自分からタイムリープして来たんです。」

「う〜ん、確かに5分前に同じ会話したけどね…。」

「……。」

「……。」



おわり

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ