とろ
空白な日々を送っていたきがする高校二年僕が親友と優しさのかけらを自ら手放した時、そこから現実に一枚の膜がはりどこか
他人行儀にどこからかの遠くから自分を眺めているような感覚のままで生きている気がする。私はあの時で止まったままだ。
彼女に未練はないそう思っている。でも彼女に尽くす心持ちをうまく消化できず自らの本領であった優しさというものを失ってしまったまま
今を生きている。目の前の仲の良さそうな男女の会話窓の外の景色、少し埃っぽいこの部屋の香り自らのうちに山積したやりきれなさと膨大に描いた人生の展望その全てが僕の絶望のフィルターで濾過され純粋な痛みの感覚を失わせてくれるとともに鈍くなった感覚器官が得る感覚に絶望を感じているのである