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第四十四話 必死に逃げる理由。



「あぶねえな。これ使ってるとこ見てなかったら、きっと今頃僕らはベシャっとした肉の塊になったいたことだろうな。まあ、飛んでるときは楽しかったから良かったけどな。」

「本当にありがとうありがとう!でもそれ使ってると自分はクラクラしたけどいそべちゃんは大丈夫?」


体に異常はない。腕輪は時間を奪うって言ってたけど、時間差だったりするのか?それにしても、この腕輪はどういう原理で動いているのかわからんな。


「ねえ、大丈夫?ぼーっとしているようだけど。自分のせいで変なふうになっちゃってない?」

「なってない。こっちは大丈夫d…なんか足音しなかったか?動物じゃない気がする。」

「あんな大きな音で移動していたから、集まってきてたんじゃない。人かな。」


いやあれは人じゃない。人型だけど違う気がする。


「こっちにくる逃げるぞ。ただでさえ、今の僕らは何もできない雑魚と同じだからな。」

「逃げれないかも。いっぱい囲まれてる。人型の化け物がたくさんいるよ。ボスっぽいやつもいる!すごー」


すごーじゃねえよ。しまったな僕らを囲むように奴らがいるんじゃどうしようもない。腕輪は上手く使える気がせん。汐も使えん。


「ねえ、上でなんか飛んでるよ。神様たちじゃない。」


上に?あいつらがてっきり元の異世界に帰っていったのかt…


「回収しに来たけど君たち無事?今そっちいくからこのほうきにつかむ準備でもしておいて。」


ホルンにのったわん公がこちらに向かってくる。こいつくんの遅すぎだろ。まあいい、こいつにのって安全な場所に移動して、白い空間に逃げればよしってところだ。

わん公の腕は掴んだ。このまま全員で飛んでいければ。


「ホルンが低空飛行し始めた。誰かおm…さすがに3人も連れて飛んでいけないみたい。少し離れたところで降りて。走って逃げるよ。」

「誰がデブだこのやろ!お前が甲冑やら、でかい剣落とせ。」

「ごめん。自分がいっぱいえんぴつを撃たなければ敵を倒せたかも知れないのに。自分たちここで死ぬかも知れない。」


暗くなり始めた。確かに武器があんまりない中こいつがしたことはバカを晒しにいったようなもんだ。僕は逃げ道作るのに集中しなきゃならんからノーカンだとして。今、まともに戦えんのもホルンとワン公だけだ。


「うるせぇ!お前は異世界初心者は黙って逃げまくってろ。汐、お前はな。如月駅についてた時点で死んでるも同然だったんだ。僕らとあそこから出て、生き返ったも同然なのに死ぬかもだ?そんなことさせねぇ。意地でも生かしてやる。だから、お前も死ぬ気で逃げろ。イライラさせるようなこというんじゃねぇぞ。」


汐は無言で頷きながら走り出した。


「よし!みんなで逃げるぞ。僕はホルンの上にのるからお前らは必死に走れ。」



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