第三話 チュートリアルが欲しい
獅子舞をつけながら歩いて行くと森を抜けることに成功した。長い長すぎるだろ。まわりはもう暗いしもしかしなくても野宿しないといけないのか?最悪すぎる。
「アライ街見える。あそこ明るく見える」
「疲れて語彙力なくなちゃったの?まあ、だいぶ歩いたからな。」
獅子舞を外し俺は街を見てみた。街を確認してみると確かに明るい。いや、むしろ明るすぎるくらいだ。街が燃えている?
「燃えてる!やばい!助けに行こう」
「なにもできないのに?」
「グッ。確かにそうだけど。魔法が使える奴さえいれば俺は強いんだからな。逆にいそべは戦えたりできるのかよ。転移が使えるだけだろ。」
「転移も使えるけど、発動までに時間がかかる。それに僕は太神楽師だからな!」
いそべはドヤ顔で台下暮らしって言っている。なにそれ?
「ドヤ顔のところ申し訳ないけどさ。それなんなの。」
「知らないの?一般的な奴だと獅子舞とか傘まわしとかの曲芸をやるんだけど本当に知らない?」
「あー。傘まわしくらいなら知ってるよ。へーそんなんできるとかすげ〜。」
「でしょー!」
「じゃなくて!どうやってそれで助けたり戦ったりするのさ」
「ステータスに書いてなかったっけ?魔法以外にもパンチとかキックとか。僕の場合、獅子舞とかは術の項目に入っていたけど…アライはなにもなかったの?」
なにそれ知らん。試しにステータスを開いてみると俺のは魔法の項目と体術の項目が1、2個埋まっているくらいだった。効果もしっかりと書かれてはいるが魔法以外あんまり使えなさそう。
「本当だ。魔法以外も書いてある。俺には術はないな。」
「そうなんだ。僕の獅子舞は防御力と攻撃力をブーストさせるって書いてあるな。傘まわしだとまわりが注目を集めるって書いてある。どちらも戦いには使えなさそうだ。諦めて街を見捨てよう。」
「お前さりげなくやばい発言やめてね。っていうかさ。それめっちゃ使えるじゃん!」
いそべはキョトンとした顔をしている。説明は後にしておこう。街に向かいながら作戦を話してやろう。
今はすぐにでも燃えて大変なことになっている街に向かわなくては。




