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第二話 魔法なんて…


俺は女の子が魔法をつかうのを待った。5分間くらい……

まったく、使ってくる気配がない!もしかしてやり方わからない?

それか…もう使っているのかもしれない。見た感じ使ってきてる感じはしないけど俺も使ってみるか。まずは魔法を無効化しなきゃ。


「おりゃーーー!………………」

「……………なにしてるの?……………」


俺。ハズカシッ。変な目で見られてるし、手応えなかったし、やるんじゃなかったよ!そんなことを考えていると少しの沈黙を破ったのは騎士だった。


「魔法も使えない人間が二人………使えないこいつらを『あそこ』へ連れていけ。」


騎士は恐ろしい形相で言うとまわりにいたやつらは一斉に動き出す。

魔法が使えそうな服装のやつを連れてきて、俺と女の子をみるなり、ため息を吐いていた。


「また、役に立たなそうなものを召喚したんですね。今回までですからね。『あそこ』へ連れていくのは、大変なんですから。」


なんか意味深なこと言ってる。ぜったい俺たちやばい状況だ。魔法を使えることを話さないとやばい。

そんなことを考えている間に俺と女の子の真下には魔法陣が出ていて気付いた頃には森の中にいた。普通の森とかじゃなくて禍々しい感じの。

終わった俺の異世界生活

女の子はキョトンとした顔で佇んでいる。

さっき怒ってたけど話しかけてみるか。


「やあ。さっき怒っていたことは一旦なかったことにしてさ。自己紹介しない?俺新井優大。君はなんて言う名前なのかな?」

「僕はいそべだ。アライ。異世界ははじめてか?」

「何回も経験する人って絶対いないよね?ちなみにいそべはどんな魔法をつかえるの?ステータスで見てみてよ。」

「……僕は魔法は使えないよ。使えるのは自ら転移する異能力だけだ。」


えっと。なんて言ったんだこの子は。他のタイプの異世界人かー。なるほどね。

転移できるってピンポイントでいいなぁ。


「なんでそんな力持ってるやつが魔法のある異世界にきてるんだよ!」

「だってアライが僕が転移中にぶつかってくるから。」

「俺のせいだったんだ。なんかごめん。」

「いいよ。お互い変なことに巻き込まれたみたいだし。

とりあえず、元の世界に帰そうか。アライ」

「そんな淡々と言われても。もっと俺に異世界楽しませてよ。俺の魔法すっごいんだからな。『魔法を無効化し、その魔法を習得する』っていう。使わせてよせめて。異世界楽しませてよ。」

「そっかじゃあ早速使ってみたら、僕らを狙っているやつらに…」


そう言われて気づいた頃には大量のゴブリンたちが俺たちを囲んでいた。

棍棒を持ったゴブリン。あきらかに魔法使わないタイプじゃん。物理で俺らを倒す気じゃん。なるほどね。詰んでるんだ俺ら。

逃げきって、森を抜ければなんとかなるのか?

いや、終われない。俺の異世界物語は!


「いそべ、逃げよう。お互いを見失いように!」

「囲まれてるのにどうやって逃げるの?」


確かにそこ考えてなかった。俺は使えないし…

いそべの転移なら。


「いそべ、転移を使ってくれ。もういっそのこと元の世界でもいいから。助けてください!」

「うーん。そうしたいけど…魔法使いたいんじゃないんだっけ?」

「あいつらの武器みてみ。棍棒は物理攻撃だから俺の魔法は通用しないの!」

「あーなるほどね。」


呑気すぎやしないか。転移を本当に使えるか怪しくなってきたし。それにしてもゴブリンたちは全然襲ってこない。なんでだ?


「襲ってこないな。こいつら。」

「もしかしたらだけど…」


いそべがなにかを取り出すそぶりをする。そうすると次第に歪んだ穴が開いてそこから大きな被り物を取り出した。


「なにそれ。今、そんなんでふざけれる状況じゃないけど。」

「獅子をつけろ。アライ」

「なんで????」


なにを思ったらそんな話になるのか。ていうか、獅子舞で使うの持ってるやつ初めてみたんだけど。これをつけてなにになるんだよ。


「意味あんのこれ。まあ、つけてみるけど」


つけてみるとゴブリンたちがビビるように後退りして逃げていった…

まじか。魔法なしで解決した…

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