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買い物

こんばんは!

1話投稿12時間後に、100PV達成し驚いている夜月でございます。

前話を読んでくださった方々、本当にありがとうござうます!

今回の話はストーリー的な進みが遅い気がしますが、頑張って書きましたので、飽きずに読んでいただけると嬉しいです!

 今俺は困っている。自分の部屋にノーブラの、異国の美少女がいるからだ。そういえば今更だが、なぜか言葉は通じる。


 そんな少女に上の下着を要求されてしまった。別に直接言われたわけではない。しかし、欲しそうな雰囲気を出している。


「サイズが小さいものならあるのだが。」


「それで構いません。」


 小さいものでもある方がいいのか。


 俺は再び寝室を訪れる。


 しかし、いくら着るとはいえ、このまま外に出すわけにも行かないからな。コートでも与えてしまおうか。幸い、まだ春であり、厚着をしていてもなんとか変には思われないだろう。


 でも本当にそれでいいのだろうか。


 俺は気づいた。いっそ買い与えてしまえばいいのではないか。我ながら名案だ。


 俺は今まで父さんにもらった小遣いも、浪費せずに貯金してある。本当はこんなことに使うためじゃないが、しょうがないだろう。


 そうと決まれば、急いだほうがいいな。






 部屋に戻ったら、マナミに声をかける。


「なぁ、お前。」


「はい、なんでしょう?」


「その胸は何カップあるんだ?」


 部屋に沈黙が流れる。あれ、何かだめだっただろうか。もしかして女の子にサイズを聞くのはタブーだったのだろうか。


 どうしよう、返事がない。マナミは下を向いてしまっている。


「悪かったな。」


 マナミはまだ下を向いている。


「いえ、私が言い出したことです。ですが、その。私ちゃんと測ったことがなくて。」


 あぁ、そういうことか。引かれてしまったかと思った。


 なら黙ってないで言ってくれればよかったのに。


「それと、女の子にそういうこと聞くのはどうかと思いますよ!」


 やっぱりそうか。





 下着を買いに行く旨をマナミに伝え、家を出た。


 どこに買いに行けばいいんだ。少し、考えが甘かっただろうか。


 まぁ、女性用の洋服を売っている店ならあるだろう。


 そんな事を考えながら、住宅地区を抜ける。


 アルカナは化学的なものは大して発達していないが、魔法のおかげである程度整備された国である。国が地区ごとに分けられているのもそれが理由だ。


 アルカナは中央にある首都、ミカエルを中心に、内側から貴族街、商業・工房区域、住宅地区、貧民街と別れた島となっている。


 大陸とまではいかないが、かなり大きな島だ。


 簡単に言えば商店・工房を除き、内側の方が地位の高いものが住む、という形となっている。


 俺は父さんが医者ということもあり、住宅地区の中でもかぎりなく、商業・工房区域に近いところに住んでいる。


 俺は記憶を頼りに、女性服の店を探す。


 あった。『エルマーニュ』という店だ。外から覗いたら、可愛らしい女の子の服や、小物が売られているのがわかる。


 パッと見では下着は置かれていない。でもそんな物は普通外には出さないだろうし、入るだけ入ってみよう。


 カップルのような男性客も少なからずいるため、入ること自体は恥ずかしくない。助かった。


「いらっしゃいませ〜!旦那様、何をお探しでしょう?」


 エルフの定員さんが迎え入れてくれる。


 この国にはなぜだか分からないが、エルフが少なからず住んでいる。


 世界にはエルフと言っても様々な種類がいると聞いたことがある。


 この国に住むエルフは少し黄緑がかった銀髪のエルフが多い。過去に何かあって移住でもしてきたのだろうか。


「女性用の下着を探しているんだが。」


「下着ですか?それならあちらにございますよ!」


 エルフさんが案内をしてくれる。


 一瞬驚かれた気もするが、しょうがないだろう。男性客が下着を求めるのは珍しいのだろう。


「彼女さんへの贈り物ですか?」


「そんなとこだ。」


 確かにそう捉えられるのか。彼女ではないが渡すことに変わりは無いだろう。


 それにしても色々なものがあるんだな。


 専用の店ではないから決して多い種類では無いが、やはりたくさんあるな。


「これはどうでしょう!今女性の方に1番人気なんですよ!」


 とても可愛らしいデザインだ。


 白が主体となっていて、花柄のピンク色のレースがついている。


 しかしマナミ用にしては小さいような気がする。


「同じデザインで、サイズ違いの物は無いのか?」


「そうですね。こちらのデザインとなりますと他に2サイズ程用意していますよ!」


 そう言って差し出されたのは、俺がもともと見ていたものよりも、サイズが小さいものであった。


 さすがに小さいものをマナミに渡すわけにはいかない。


「このデザインだとサイズが合わなそうだ。ほかのデザインで構わないから、サイズが大きい物は無いか?」


「まぁ。申し訳ございませんが、当店では取り扱いはございません。」


 そうか。やはりアルカナの国民は、全体的に胸が小さい傾向にあるのだろうか。


 しょうがないから、他の店を探しに行こう。


 エルマーニュを離れる前に、定員さんに他に下着が売っているであろう店を教えてもらった。


 親切に地図まで書いてくれたエルフさんに「またお越しくださいね!」と、見送られながら店を出た。


 エルフさん、きれいだったな。






 教えてもらった店は、かなり近くにあった。この辺りは、洋服を取り扱っている店が多いらしい。


 しかしこの店は先ほどとは違った。


 完全に下着のみを扱う店であった。さすがの俺も、こんな店には入りたくない。


 どうしたものか。エルフさんはよくこんな店紹介したな。


 俺は諦めることにした。


 家から対して遠いわけでは無い。マナミでも連れて引き返そう。


 午後になって混みだす前に、連れてきてしまいたいな。


 さっさと家に帰ろう。






 なんだ?


 家まであと少しとなったところで、騒がしい声が聞こえてきた。


 そちらの方に行ってみると、どうやらその騒ぎは俺の家を中心に起こっているようだ。


 まさかマナミに何かあったんじゃないだろうな。


 そう思うと、俺は走り出していた。


 もし、マナミに何かあったとしても関係ないじゃないか、赤の他人じゃないか、ということは分かっている。


 いや、違う。俺はただ自分の家で、問題を起こされたくないだけだ。それだけだ。


 人ごみをかき分けて、ようやく前の方にこれた時に気が付いた。


 昨日うちに来た馬車が止まっているのだ。


 そして玄関の前には、昨日と同じ2人の役人と、只々唖然としているマナミが立っていた。

3話を読んでくださりありがとうございます!

次回はこの国の仕組みについて、少しずつ触れていきたいと思いますので、また読みにきてくださいね!


そういえばなんですが、今朝目が覚めたら感想が届いていたんですよね。

励みになりますので送って頂けたら幸いです!ダメ出しとかでも全然かまいませんよ!


それではまた!4話でお目にかかれることを楽しみにしています!

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― 新着の感想 ―
[良い点] 最新話、読ませていただきました! 物語に動きを期待させる、工夫のこもった区切りでした。 マナミのために、平然と女性用の下着店に挑める主人公の胆力が読んでいてとても興味深かったです。 [一言…
2021/05/16 23:35 ハルハル(春a裏)
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