手伝い
こんばんは!
今年初めての蚊に刺されに、早すぎるのでは?と、ショックを受けている夜月でございます。
それでは~!
「ルーク、そろそろ起きろよ。」
翌日の朝、俺はノアに起こされた。
かなり外は明るいようだ
「今何時だ?」
「今か?11時くらいだ。」
まじか。かなり寝すぎてしまったようだ。昨日は、かなり色々なことがあったからな。相当疲れていたのだろう。
「食うもん用意しといてやるから、さっさと下降りて来いよー」
そう言って、ノアは階下に降りて行ってしまった。
俺は布団から上半身を起こし、伸びをする。すがすがしい朝だ。朝ではないが。
そうだ、マナミはまだ寝ているのだろうか。俺は布団から抜け出し、マナミの部屋に向かう。
しかし、マナミはもういなかった。ベッドはちゃんとメイキングされている。時々感じるが、マナミは行儀がいい。
俺が階下に降りると、ノアがご飯を用意してくれていた。
「おぉ、来たか。食ったらでかけんぞー。」
出かける?昨日言っていた、特産品を取りに行くのだろうか。とりあえず朝ご飯を食べてしまう。
「いただきます。」
俺はご飯を食べながら、周りを見渡す。この部屋には、ノア以外誰のいない。上の階にもいなかったようだ。もう外に行ってしまったのだろうか。だとしたら、ノアを待たせてしまったようだ。もうしわけない。
早く食べてしまおう。
丁度食べ終わったところで、ノアが早く行こうと言ってきた。
俺は一度部屋に戻って、支度をする。昨日と同じ服だ。市に行ったら、俺の服も一緒に買ってしまおう。
支度が終わって下に降りると、ノアが玄関で大きなカバンを持って、待っていた。
「なあ、ノア。これからどこ行くんだ?」
「あぁ?そう焦らんでいいぞ。すぐ着くからなー。」
そう言いながらも、ノアは村の外に向かって歩いている。本当にすぐ着くのか?
「あれはな、この村にしかないからな!きれいだから、そのままでも、加工しても、割といい値段で売れるんだぜ!」
そういって、ノアは話してくれるが、何のことを言っているのかが全く見当がつかない。加工。食べ物だろうか。
しかし、そう考えている俺の視界に、昨日の『あれ』が入ってきた。
「そろそろ着くぞ!」
そう、あれだ。あの花だ。
「俺たちの村の特産品は、雪見草だ!」
まさか。あの花のどこが売れるというのだ。たしかにきれいな花だが、夜になれば、ただの人殺し草だ。
「あんなのが売れんのか?」
「あぁ!あの花は摘んじまえば、きれいな花だからな。それに花自体をすりつぶすと、薬にもなる。感染症でもなんでも治せる、有能な薬だぜ。」
薬か。それも感染症にも効く薬となると、かなり貴重なものだろう。
「それにな、あいつらを根っこごと抜いちまえば、それはそれで金になる。村の周りに植ときゃあ、夜の防犯用になるからな。俺の村の周りには、ほとんど人なんか来ないが、もっと密集している村もあるからな。」
防犯用に使えるのか。なかなか使えるんだな。
「さらに極め付きはな!いくら抜いても再生してくるんだ!おかげで俺たちは、一生困らんってわけよ!」
再生してくるのは、きっと何かの魔法がかけられているんだろう。
「俺たちは、これを持って帰ればいいのか?」
「あぁ!」
俺たちは収穫を始めた。きっとソフィーは昨日、この花を摘みに来たところで、俺を見つけたのだろう。
今日は、花を摘むだけでいいらしい。本体は、市に行く前日に、一気に収穫するそうだ。
「そういえば、マナミはどこにいるんだ?」
周りに村の者らしき人はちらほらといるが、マナミは見当たらない。それに、全体的にここには、男が多いようだ。
「あのねえちゃんか?村の方で、こいつの加工をしているよ。アクセサリーなんか作ってるんじゃないか?」
なるほど。手の器用なものは、細かい作業をするということか。俺は正直器用な方じゃないから、助かった。
俺らは、そんな他愛のない話をしながら、作業をした。お花摘みとか、少女のようだな。
「おっしゃ、そろそろ帰るか!」
もうそろそろ夕方だ。この花の上では、もし何かあった時が大変だから、早めに切り上げるのだろう。
「ノア、流石にそのカバン重くないか?俺も手伝うぞ。」
いくら花とはいえ、1日中摘んでいた。ノアのカバンいっぱいには、集まっただろう。
しかし、ノアはそんな俺の気遣いなどよそに、軽々と持ち上げた。
「あ?こんなの、むしろ軽い方じゃないか?」
そうだった。こいつらには、怪力があった。
家に帰ると、マナミがドアを開けてくれた。
「おかえりなさい!」
かなりご機嫌なようだった。どうしたのだろう。
「ルーカスさん、見てください!」
そう言って、彼女は髪を耳にかけて見せた。
「お、かわいいな。」
彼女の耳には、ドライフラワーのかわいらしいイヤリングがついていた。きっと雪見草のイヤリングだろう。
「はい!今日これ作ったんです!パーツ嵌めただけですけど。」
マナミはくすっと笑った。それにしても、嬉しそうだ。話を聞いた限り、ニホンにいた頃は、あんまりおしゃれをできなかったのだろうか。
そうだ、市に行ったら、マナミの欲しい服を買ってやろう。この前のエルフさんの店程かわいいものは無いだろうが、欲しいものがあるといいな。
明日からは、もっと頑張ろう。それで、マナミを喜ばせてやろう。
笑顔で話しているマナミを見ながら、俺はそんなことを考えていた。
書いてて思いました、ドライアイやばい。
また見に来てくださいね!




