二度目の死の淵で見たもの
初めましてマサと申します。異世界の様なワクワクする冒険に憧れて、今回初めて書いてみました。
ダイの大冒険とかドラクエとかが好きでしたので、主人公がただ無双するのでは無く、仲間と協力して強敵に立ち向かったり、絆や努力、葛藤に苦悩、そして勝利と言った。ちょっと前の世代向けの冒険譚を書けられればなと思っています。
誤字や脱字などが多いと思いますが、読んで頂けたら幸いです。また指摘して頂けたら更に幸いです!
それでは、どこか懐かしい感じがする異世界転生モノをどうぞご拝読下さい。
身体が重い、意識が遠のいて行く。何処も怪我をしていないのに、何故俺は口から血を吐いたんだ……
「あはは、アハハハハハ! 成功だ! 化け物かと思ったがやはり人間と変わらないじゃないか! そのまま果てるといい」
「ダリア……てめぇ……よくも俺様の心臓をアガッ」
俺と同じ様に死にかけの男の胸に氷の棘が突き刺さる。男は虫の息と化す。
「はぁ……はぁ……五月蝿いわね、変に粘らず早く死になさいよ! アイツを生かしてたらロッペル様の脅威に成りかねない! アンタ1つの命で済むんだから! 早く死ね死ね死ね死ねーーー!!!」
女は更に氷の棘で仲間であった男を串刺しにした。
喰らっていない筈の俺の身体にも無数の穴が空いた様な痛みが走る。
どうやら俺はここまでの様だ……神から貰った二度目の人生だったが、案外呆気なく終わってしまった。
死に際に思うのは、俺の仲間になってくれた、斧使いのドレイク、荊の魔法使いセナ、鍵開師のマルク……そして、1番俺に良くしてくれた治癒師のマリン。
「ずまん……み……んな……」
霞んだ意識の中俺が最後に見たのは、長い牙を持った少女が俺の喉元に喰らい付こうとしている姿だった。
プロローグです。