表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

夜の電車

作者: 月夜輝石

 カランコロン。

 そんな音を立てて夜の電車は走ります。

 誰かが飲んだビールの缶が、左右の壁に当たり、音を立てて動きます。

 酔っ払ったおじさんに、塾帰りの子供や、仕事帰りのサラリーマン。みんな椅子に座り、静かに下を向いている。


 毎日、夜の電車ではいろんなことが起こるの。

 昨日は傷害事件が起きた。一昨日は不良たちの取っ組み合いがあった。日に日にましてひどくなっている。

 今日は何が起こるのだろう。傷害事件の次は殺人事件かな。それともテロでも起きるかな。


 何が起こるかわからない、出口のない密室で私は小さく鼻歌を歌う。

 そういえば電車では心霊現象が起きるんだっけ? ああ、一度見てみたいな。


 お隣の車両で大きな音が鳴った。何かが叩かれたような音や、ぶつかった音。恐らくケンカだろうとすぐにわかった。

 だけど私はそれを止めないし、見に行こうともしない。何が起こるかなんて大体検討が付くから。酔っ払いが誰かとぶつかって、取っ組み合いになって、殴ったりしているんだと思う。

 私には関係はないけど、とっても迷惑。明日の予習が出来ないから。あ、今日になってるかもしれない。


 集中できなければ静かにしてもらえばいい。私は片手に水が少し滴る傘と、たくさんの本が入った鞄を持って隣の車両に行く。そこではやっぱり予想していた光景があって、思わず呆れてしまう。

 鞄を肩に背負いなおして、彼らに歩いていく。車両には誰もいなくて、二人だけが殴りあいをしている。多分巻き込まれたくなくて、他の車両に行ったか、もともといなかったか。


「ねぇおじさん」


 私が話しかけても全く気付かない。壁にぶつかって、蹴り飛ばして、鞄で頭を殴って、それでもやめずにやり続ける。一人が私に気付いたけど、全く相手にしない。


「うるさいからさー静かにしてくれないかなっ」


 持っていた傘をその一人の心臓目掛けて突き刺す。私の傘を先が細いし、勢いもつけているから、簡単に突き抜ける。もう一人から悲鳴が上がって、床に倒れこんだ。

 傘を抜くと、透明のビニール傘の先が赤く染まった。ばたりと目を見開いたまま倒れて、どくどくと血を流し続ける。あーあ、汚れちゃった。


「ぅ、うわぁぁあぁっっ!」

「ほら、君もうるさいよ」


 そのまま傘を倒れこんだ男に突き刺す。今度は少し突っかかったけど、貫通しちゃったな。うるさい悲鳴だけを残して、死体に重なる死体。

 これで静かになった。私はその車両の近くの椅子に座り、教科書を開く。



 夜の電車は何が起こるかわからない。



なーんか出来てしまった一品。

雑でごめん。初のホラーなの←


あんまり怖くないケド、、、

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ