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好きなもの  作者: 森堂杏子
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食器のこと

 食器が好きです。


 洋食器も和食器も好きですが、洋食器はセットでないと何となく格好がつかない気がします。

 なので、意識して買う洋食器はカップ&ソーサーとせいぜいケーキ皿に絞っています。

 

 洋食器のメーカーは大倉陶園とヘレンドが好きです。


 大倉は瑠璃片葉金蝕のシリーズが、白地に瑠璃の染料の滲み出ているのが、面白くて憧れです。

 大倉の磁器の白地の部分は、まるでミルクガラスのような透明感のある滑らかさです。


 ヘレンドは手描きなのがいいですよね。

 とくに好きな柄はロスチャイルドバードです。

 もともと鳥が好きなのですが、虫も描かれていて、変わっていてこれも憧れの食器です。


 そして、ウェッジウッドがハンティングシーンのシリーズをいつの間にか廃盤にしていたことが、とても残念です。

 少女が描いたクレヨン画を元にしたと言う、ユニークで可愛らしい絵柄だったのに。

 歴史もあったのにね。



 ちなみに知っている限りで最も高価な洋食器は、ロイヤルコペンハーゲンのフローラダニカです。


 画像で眺めるだけで、実物を見たことは無いのですが、美術品のようだなと思います。

 花の絵柄が本当に繊細で、図鑑の細密画そのもののようです。


 この高価なフローラダニカは、いったいどういう立場の人が、どの場面で使うのでしょうか。

 もとは王族の注文品だったそうですが。


 いまの王侯貴族が使うような食器はきっと特注するでしょうから、そもそも値段がついていないのかな、などと考えてしまいます。


 私が知らないだけで、上には上がきっとあるのでしょうね。



 私個人では、最近は和食器を買う機会が多かったです。


 飯碗、汁椀、お猪口、湯呑み、中皿から小皿、小鉢から盛り鉢などなど。


 和食器はシリーズで揃えなくても良いのが、柔軟性に富んでていいなと思います。


 とは言え、正式には色々な決まり事があるんでしょうけど。


 気を使わない青い染め付けの器が割と好きです。

 でも華やかな赤絵も好きです。すこし扱いに気を使いますが。


 網目模様が何となく好きで、いくつか持っています。染め付けの網の中に赤絵で魚が描かれている小鉢もあります。

 ユーモアがあって、かわいいと思います。



 箸置きも大変楽しくて、ついつい季節のものを買ってしまいます。クリスマス柄とか。


 楽焼の箸置きを、いっとき集めていました。

 春には桜、秋は栗、お正月用に松葉とか。


 今の時期だと貝の形の箸置きが良さそうです。


 錫製のどっしりとした箸置きであれば、季節を問わず使えるのですが、季節に合わせて変えていくのも一つの贅沢だと思います。



 ときどき、お盆の上におままごとのように、食器を並べてみます。

 コーディネートという程、凝ったものではありませんが、何となくテーマは決めます。


 例えば、冬らしく雪を意識した取り合わせにしてみようとか。

 雪輪模様の小皿や白い小鉢を合わせたり、ランチョンマット代わりに、雪柄の手拭いを敷いてみたりして。

 すりガラスの小皿も氷みたいだから、合いそう。


 または、春っぽくピンクのガラスで出来たマーブル柄のぐい呑みに合わせて、黄色の蝶の箸置きや赤絵で蝶が隅に描かれた四角いお皿を使ってみようとか。


 このお皿に乗せるのは黄色い卵焼きなんかいいんじゃないかと、夢想します。大根おろしを添えて。



 そうやって、並べる組み合わせを考えるのが、楽しいです。


 普通におかずを盛るのもいいんですけどね。

 別に料理上手でもないし、そんなに見栄え良く盛れませんからね。


 でも気軽に電子レンジにかけられるのは、ごく普通の大量生産品の食器ですね……。


 手捻りや手描きの器は、例え金彩が使われていなくても電子レンジにかける気にはなれません。


 いや何となくですね、例えばなかに含まれた小さな石が弾けたらどうしようとか。

 そんなことを考えてしまうもので。



 食器は凝り出したら、なかなか終わりが無いのですが。


 それでも納得のいくものがあったら、満足するところがあるなと感じています。

こんな感じでゆるく、好きなものについて思いついたら書いていこうと思います。

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