閑話、設定SS前編
いろいろ設定を話してます。SS形体です。
セラフィー=セラ、カルヴァイン=カル、イェフタン=イェフ、エリの四名でこの世界について話し合います。
セラ「はい、今回は世界についてみんなに色々聞いていこうと思います」
カル「よろしく~」
イェフ「ん、面倒臭いが良いだろう」
エリ「あまり詳しくありませんが頑張りますね」
セラ「あ、ああ、好きです、ファンです、推してます好きです……」
イェフ「止まれ、エリ先輩が困っているだろう」
ビシッ、と音がしてイェフタンのチョップによりセラフィー停止。
カル「これが限界オタクって言うヤツね……。あ、今日話し合うのはこれだな。一話じゃ終わらなそう」
カルヴァインが取り出したボードがこちら。
・魔力、魔術、魔法、属性について。
・スキルと戦闘について。
・地名、地形、南国家群について。
・種族について。
・魔石、魔道具について。
・システムと歴史について。
エリ「魔力、種族、システムと歴史なら語れますかね……」
イェフ「魔術や魔石については任せてほしい。酒飲みながらで良いか? 二百年くらいのアルテシア大陸争乱なら語れるかな」
アルテシア大陸は今セラフィーたちが戦っている大陸。今は南部の国クレイアーツ王国で戦っている。
セラ「わ、私も飲む……。私は聴き手で……。種族と戦闘は少し」
カル「ん~、俺も聴き手かな。南の国家関係は語れるか」
エリさんは東大陸出身の謎の美女。歴史に詳しいが年齢は不詳。イェフタンはセラフィーに魔術を教えた師匠。二百才と少しのエルフ。襲撃時はもぐらの里を留守にしていた。セラは主人公のドワーフ娘。十五才。カルヴァインは南部貴族の子なので周辺国の教育は受けている。二十三才だがかなり若く見える。交渉で困るらしい。
セラ「では最初の議題はこちら。でーでん」
カル「なにそれ。魔力、魔術、魔法、属性について、です」
セラ「カルさんもノリ悪いな」
イェフ「では、セラに教えた程度のことを教えよう。ちなみにこれらの情報はダンジョン産の書物から得ているため、神の知識とされている。詳細がかなりぼかされていて研究がなされているな」
セラ「まずは魔力ですか。魔力はこの世界の全ての物の元になるエネルギーですね。術式により形ができています。物理学の領域なんで飛ばしたくなるなぁ」
イェフ「まあそう言うな。飛ばしても構わんが。研究し始めると奥が深いし面白いぞ。まず基本的な物理法則、エネルギー保存則や慣性の法則などなどは地球と変わらないんだが、魔力は人間や知能の高い生物の精神情報を読み取り、現象を組み立てる。これを魔術と呼んでいる」
セラ「話長くなりそう。これ三年くらいかけて覚えたんだよねぇ」
イェフ「なので簡略にいく。この魔術は、精霊を組み上げ、元素を組み上げ、分子を組み上げ、術を発現するのでとてつもなく複雑だ。人間の頭の中では処理しきれないので手っ取り早くそこにある物質、炎や水や土から術式を取り出してコピーし現象だけイメージで組み上げるのが一般的だ。これを更に精霊任せにしたものが精霊魔術、神のシステム任せにしたものが魔法になる」
カル「かなりコンパクトだとは思うけどかえって頭に入りきらないかも」
そういう基礎的な仕組みの上でこの物語の戦いなどが描かれています。理解できなくても本編は読めますので大丈夫です。先に書けと。
セラ「次はスキルね。個人的なスキルなどはこの世界では数値化されてない。筋力や速さなんかもね」
イェフ「どこを基準にするかで意味が変わるだろ。咬合力だけやたら強い人間と腕力の強い人間を同じ数値にはできまい。知識なども人により偏りがあるため数値化されない」
セラ「基本的にスキルが多いのは将棋の駒が多いのと同じこと。多ければ強いとはならない。達人レベルだと変わってくるけど、百万スキル持ってても使いきれないならむしろ数スキルに絞った方が強くなります」
カル「勉強になる」
イェフ「神聖魔法、四大元素魔法、現象魔法、武闘魔法などいくつも種類があるが、例えば神聖魔法の太陽属性と現象魔法の太陽属性とでは使える魔法が違う。これは神のシステムが決めていることだからちょっと曖昧で複雑なので割愛する。基礎魔術などもそうだが基礎だから上級が使えないことにはならない。これも駒の数の話だ。多ければ中級、上級だが飛車ばかり持たれたら基礎でも馬鹿強くなる。将棋がわからなかったらスルーしてくれ。つまり強い技を四つ持ってる方が弱い技を十個持ってるより強い」
本編では覚えてなくても以下略。
カル「えーっと次は……。てかエリさんいる?!」
エリ「寝てました、すみません」
カル「地名の話だからもう少し寝てていいですよ」
セラ「今回はアルテシア大陸の国の大雑把な並びと今戦ってる南部、そしてクレイアーツ王国内の領地の話ですね。大雑把に行くぞ~」
カル「クレイアーツ王国は南部諸国と呼ばれる国々の一つです。南部東端が魔王国ヤーシャンケルで他は小国ばかりです。人間の数はすごく少ないんで人間同士やりあってる場合じゃないんですけどね」
エリ「魔物から人間に転生する人が多いですからね。この星は地球で言うところの修羅の世界です。人間各種族も強いので負けてはいませんが」
カル「その辺りはこの後の種族の話にも絡みますね。南部諸国と北の大国三国は南アルテシア山脈で阻まれています。なので山が比較的低いクレイアーツ王国東端のもぐらの里でトンネルが掘られていたわけです。このトンネルの北が星王国レイアシスタになります。善良な女王が治める国として人気があります。この東側が人神国ボーミングリット、この二国の北が機神国マギエグゼリアで、この三大国と魔王国ヤーシャンケル、南部諸国で同じ大きさくらいです」
セラ「南部ちいせぇな。しかも機神国北の果てかよ。どっから攻めてきてんだよ」
イェフ「セラには歯がゆいな」
残りは後編で。
私SS出身なもので、こっちの方が語りやすいです。
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