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分かってるけど

2ーAの俺たちのクラスへと着いた。麦は隣の2ーB。


席を座ろうとした時…


ーガタッ


と勢いよく教室のドアが開いて、麦が泣きそうな顔で俺の元へ来た。


麦…。


「どうして羽唯は俺を置いていくの!」


「置いていくって…」


「俺が嫌??」


「い、嫌じゃないよ」


麦は俺に抱きついた。麦が可愛すぎて離れられない。俺もダメなのかな…。


ーキーンコーンカーンコーン


帰りのチャイムが鳴った。

部活が終わった俺はすぐに羽唯の元へ走った。


羽唯に会いたい!


羽唯は女子と話していた。俺はイヤだと思った。羽唯は俺のだ!女子になんかに奪われたくない!


羽唯はその女子とニコニコと笑顔で話していた。


俺は不機嫌にそこの間を割って入った。


「羽唯、帰ろ」


「麦…」


「あぁ!いいよ。羽唯くんじゃあね」


と羽唯と話していた女子はハラハラと手を振って去って行った。


「麦…!ダメだよ!」


「ヤダ!俺は羽唯と一緒にいたい!」

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