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現状確認

おはようございます!

このお屋敷に連れてこられて、早一月。

早いですね~。


さて、この一月について、軽くまとめて見る。


①お母様との交流。

あの男からの許可を貰ったので、早速翌朝からお母様に声を掛けた。

多分、あの男から私に関わるなと言われていたのだろう。

声を掛けた時、とても驚いていたから。

ついでにあの男に怒られないか、恐がっていた。

なので、あの男からの許可が出ていることを説明し、リンデスもそれを保証すると、とっても喜んで下さった。

空いてる時間に会えないか聞いてみたら、その場でリンデスと予定を相談して、毎日一回はお茶会とかが、出来るようになった。

最初は、お互いに探り探りだったけど、今はこのお茶会がとっても楽しみになっている。

にこにこと優しい笑顔で私の話を聞いて下さるお母様は、とってもお綺麗で可愛らしいし、癒される。

こんなお母様を蔑ろにしておるあの男に、腹が立つ一方だ。


という訳で、今のところ、お母様との関係は、良好と言える。


②家庭教師について。

この屋敷に来て、2日目。

あの男の宣言通り、家庭教師が来た。

ものすごくピシッとした隙のない女性と、やる気のなさそうな青年の二人。


女性は、ヴェレダさん。

とってもスパルタで、びしばしとしごかれている。

けど、私は、この人が嫌いじゃない。

だって、厳しいけど、私に出来ないことは言わないし、理不尽なこともしないし、手も上げてこない。

言葉遣いから、発声練習、礼儀作法に姿勢と令嬢としての基礎知識を習っている。

私の居た所は、貧民街だったから、貴族様からしたら、訛りがひどいらしく、徹底的に直された。

子供だからか、これは比較的早めに改善出来つつあると思う。

お母様達と話す時に、自分でも気付いていたからってこともある。


それから、背筋をまっすぐに伸ばすように、勉強やお風呂、食事の時以外、私の頭の上には小さな袋が置かれている。

確かに、お母様もヴェレダさんも、屋敷にいる人達ほぼ全員が姿勢が良い。

なので、私もなるべく袋が落ちないように頑張っている。

ただこの正しい姿勢、最初のうちは、とっても辛かった。

気を抜くとついつい、姿勢が崩れてしまう。

腹筋も背筋も筋肉痛になってしまった。

若いからか、数日で筋肉痛は無くなったけど、しんどいことに変わりはなかった。

最近は、前よりは、落とす頻度か少なくなって、姿勢が良くなったってお母様に誉めて貰えた。

ヴェレダさんは、誉めてはくれないけど、しかめっ面がちょっと緩むのが分かって、嬉しい。


もう1人は、ズィールカさん。

やる気なさそうという第一印象は、大体当たってた。

なんというか、知識は凄いのに、それを上手に生かせない人だ。

聞いたことは、全部教えてくれる。んだけど、何だか小さい子供が、新しく得た知識を、自慢気に話す様子にそっくりだ。

あと、私から聞かないと、教えてくれない。

私と勉強する時以外、いっつも、お屋敷の本を読んでる。

お屋敷には、本が沢山あって、とっても楽しいと笑っていた。


そんな感じで、まあまあ家庭教師の二人とは仲良く出来てると思う。

ただ、疑問が一つ。

この二人、多分、子供の教育に向いてないんだと思うんだよね。

ヴェレダさんは厳し過ぎるし、ズィールカさんは消極的過ぎる。

だから、基本遊びたい盛りの幼い子供相手には、向かないんじゃないかな?


私は、あの男を殴って、幸せになるのが目標だから、礼儀作法は出来るだけ良いものを身に付けたい。

目標もあるし、負けん気も強いから、ヴェレダさんの厳しい指導もどんと来い!だ。だけど、そんな子供ばかりじゃないのは、ちゃんと分かってる。

裕福な貴族の子供が、厳し過ぎる指導に耐えれるのか、疑問。


あと、ズィールカさんも、本当に知識を得ること以外に対しては、消極的。

初めて会った時も、自己紹介以外、にこにこしてるだけだったし。

でも、私からこの国の歴史とか色々聞いたら、色んな裏話も混ぜ混みつつちゃんと教えてくれた。

でも、普通の子供には、もう少し積極的に自分から話しかけて勉強に興味を持って貰わないと、進まないんじゃないかな?


さてさて、何でそんなに特に幼い子供相手の家庭教師には向いてないのに、わざわざ選ばれたのかが不思議。

私を、操り人形にする為に、わざと選んだってのが、最有力候補。

知識の中で、私は、常識も知らないし、礼儀作法も出来ない。更に勉強も出来ない。なのに、態度はでかくて、威張ってるって言う設定だったと思うから、それを狙ってるてことかな。


でも、繰り返すけど、二人と私の相性は悪くないと思ってる。

お陰で、色々学べたし。

あれ、そしたら、あの男達の思案を結果的に壊しちゃうことになる?

まだ、何にも進んでないのに、下手に警戒されても困るのに。

う~ん、とりあえず、お二人にあんまり私を褒めないように頼んどくか。

頼まなくても、ヴェレダさんに褒められたことって、ないんだけどね。


長くなってしまった。


次、③チェルシーについて。

チェルシーとは、最初よりは、距離が近付いたかな?

でも、まだまだお互いぎこちない。

チェルシーは、そんなに能力が低いとかじゃないんだと思うんだよね。

ただ、上がり症で、不安が強くて、一回失敗すると慌てちゃって、連鎖反応式に失敗が続いちゃうって感じかな。

なので、まずは、仲良くなるのが目標!


④本当のルーリェンについて。

あ~、これは未だに手付かず。

単純に勉強とか、お母様とのお茶会とかで中々お屋敷の探索時間が取れない。

今のところ、お屋敷の内部を覚えてる途中。

多分、本当のルーリェンがいるのは、屋敷の外、庭のどこか目立たない小屋の中かなって思ってる。

あんまり勝手に外を出歩けないし、焦ってボロを出してもいけないので、慎重に進めていくつもり。

出来るだけ、早く会いたいんだけどな。


⑤ディールとラウディについて。

う~ん、多分、ディールには、憎まれてる。もしくは、妬まれてる。

会えば、睨まれるか憎まれ口叩かれるし。

まぁ、そうだろうな。

なんせ、彼からしてみれば、自分に対して関わりを持とうとしない両親が、ぽっと出の実の子でもない私に構ってるようにしか見えないもんね。

それは、憎むし嫉妬もするよね。

泣いたりとかも、してるんだろうな。

いくら私より年上って言っても、まだ9つの子供だもんな。

せめて、お母様と話位はさせてあげたい。

そしたら、お母様がどれだけディールとラウディの事を愛してるか、分かるはずだから。

う~ん、私から関わるなっとは言われたけど、向こうから来る分には、しょうがないよね?

ちょっと、お母様とのお茶会に乱入してくるように、なんか作戦を練ろうかな。


ラウディは、相も変わらずってところかな。

全く周囲に興味を持ってない感じ。

何とか興味を持って貰って、良好な関係に持ち込みたい。


ディールとラウディに関しては、要関係改善、かな。


⑥あの男について。

必要な時以外会いたくないんだけど、何故か週に一回は執務室に呼ばれてる。

私に構う暇があるなら、是非ディールとラウディに構ってあげて欲しい。

二人と直接話すの2、3ヶ月に一回位とか、訳分からん!

内容は、勉強についてとか、お母様の悪口を引き出そうとしたりとかかな。

勉強については、とりあえず、あまりしたくないですよ!的な話をしてる。

口では諫めるけど、軽くだし、厳しくもないから、ご満悦頂けてるようだ。

やっぱり、私に礼儀作法や知識をあまり身に付けて欲しくないらしい。

お母様に関しては、どんだけ優しくて可愛くていい人なのか、語ってる。

渋い顔はするけど、遮らないので、今後も続ける予定。

お母様の為にも、少しは関係改善に繋がるといいんだけど。


暫くは、現状維持かな。

もうちょい、あの男についての情報が欲しい。

リンデスさんやカーニャさんとは、殆ど関われてないし、情報収集頑張らないと。




う~ん、振り替えると、あんまり進んでないな。

お母様と家庭教師達、チェルシーとはまあまあ良好な関係。

でも、ディールとはむしろ関係悪化してるよね。

あの男周囲は、特に変化なし、と。

ルーリェンに関しても、何にも進んでない。

実在してるかの確証すらないし。

ルーリェンでない私がルーリェンとしてここにある以上、居るとは思うんだけどね。


あと、何とか孤児院に行きたい。

嫌だけど、あの男に頼むか。

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