表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
32/145

第32話 殺刃鬼

僕は、ゴブリンのいる草原に来た。

草は僕の身長位に生い茂っており、前はあまり見えない。

まぁ逆に相手にも気取られにくいから良いのだけど。

ちなみに、魔石の感じから察して草原にいるゴブリンは5体。

いつもなら、アナが狙撃し、僕が残りを倒す……

いかんいかん、余計な事は考えるな!


どうせ今は味方が近くにいない。

つまり、生きているモノは全て殺せばいい。

刃だ。

僕はただの刃として戦えばいい。

深く、より深く集中する。

ただ殺す事だけを考え、神経を研ぎ澄ます。


殺す刃、古に伝わる修羅や鬼の様に……

そうだな、殺刃鬼モードとでも名付けようかな……

って雑念が入ってしまった。

いかんいかん。

とは言え、名前を付ける事でルーチン化しやすくなり、同じ状況を呼び出しやすくできるという事を聞いた事がある。

魔法の呪文の様に。


僕は再び殺刃鬼モードに入る。

今はただ殺す事以外に雑念は無い。

そして、僕は魔石の感知に従い、ゴブリンの方向へ一気に駆け出す!


多少の擦り傷など気にせず、マントを盾にして草など無いかの如く駆け抜ける!

そして……

いた!

1匹目だ、兎を追っていたため背中がガラ空きで隙だらけだ!

僕は何の躊躇もなく、ゴブリンの首を斬り取る。


そして、死骸は無視して次へ。

2匹目は正面に出たが、勢いのまま跳び蹴りして、倒れたところで血抜き君を心臓に1突き。


3匹目も手斧で一閃で首を刎ね飛ばす。

とにかく一撃で決めて、ゴブリンに仲間を呼ばせない事、それが重要だ。

4匹目、5匹目も余裕で殺す。


森と草原の境界に3匹まだいるな……

多分真ん中がリーダー格だろう。


僕は草むらから飛び出して、リーダー格の首だけを狙う!

やはりゴブリンリーダーだ。

だが、隙だらけの奴が構えるより速く、手斧の一撃で首を刎ね速攻で倒す。


他の2匹が怯んでいる隙に、左側の雑魚ゴブリンに血抜き君を刺して殺す。

流石に最後の1匹は状況を把握し、ナイフを構える。

なんかまともにゴブリンとの1対1で戦うのも久しぶりだな。


ゴブリンはリーダーを殺された怒りか、「グギャギャギャギャ」と叫んでいるが、近くに仲間はおらず、集まってくる様子はない。


ゴブリンは、ナイフを両手で持ち、突き上げる様にこちらにめがけて刺しにくる。

だが、遅い!

紙一重で避け、僕はゴブリンを足払いで転倒させる。

ゴブリンは、倒れた勢いで自分にナイフが刺さり、瀕死で喘いでいる。


さて、どうするかな……


僕は、ゴブリンの耳を生きたまま斬り取る。

断末魔の様な雄叫びをゴブリンがあげる。

そりゃ、痛いだろうなぁ。

次は、指を一本ずつ落としていく。

次第に、ゴブリンは泣いてる様な、懇願する様な声で鳴き出す。


「ふむ、例えば人間が命乞いすれば、ゴブリンは助けるのかな?

無理だよね、お互いそういう事なんだよ?」

なんとなく言い訳をしながら、ゴブリンの指を全て落とす。

ゴブリンはちょっとグッタリしている。


僕はゴブリンを仰向けにし、って危ない。

ゴブリンに噛み付かれそうになる。

まだまだ油断はできないらしい。

仕方ないので、ゴブリンの口に足元の石を突っ込み、黙らせる。

思いっきり突っ込んだので、ゴブリンは泡を吹いて気絶した。


僕はゴブリンの胸部を斬り裂き、心臓辺りを開く。

心臓が脈打っている。

まだ生きているんだな……

僕はゴブリンの生命力に改めて驚いた。


そして……

僕はゴブリンの魔石を、生きたまま引き抜く。

その瞬間!

ゴブリンの心臓は弾け飛び、目や口から血を吐き出してゴブリンは死んだ。

どうやら魔石が無くなると魔物は死ぬらしい。

まぁ普通は生きたまま魔石を引き抜くなんてできないんだけどね〜


幸い、飛び散った血液は血抜き君が吸ってくれたので、僕にはかからなかったけど、血の錆っぽい臭いが充満して臭い。


さて、次はどうしようかな……

森の中には6匹位のゴブリンの気配がある。

とりあえず、さっきの3匹以外のゴブリンの魔石の回収は後回しにし、消臭剤をかけ直して僕は森に入る。


森の中のゴブリンは分散していて、1匹ずつ、迅速、確実に狩っていく。

迅速、確実、迅速、確実、迅速、確実、迅速、確実、迅速、確実、迅速、確実……

あっという間に狩尽くす。


僕は慎重に奥に進み、森の出口に到達する。

ここからは未踏領域だ。


森の先は、再び草原になっているが、草の背は低く、見通しが効く。

そして、そこには30匹位のゴブリンがいる。

しかも、ほとんどが凖リーダー級で、残りはリーダー級だ。

それに、一番奥には小高い丘があり、洞窟がある。

多分、あの中にボスゴブリンとマザーがいる。

非常に強い魔石の気配がするし……


流石に今1人で全部を相手するのは難しいよなぁ……

できればボスとは1対1にしたい。

なので、僕は一旦森に戻り、放置していたゴブリンの死骸の処理を行う。


場所はわかるんだけどね〜

一々戻るのがめんどくさいが、仕方ない。

1匹ずつ、耳と魔石を回収していく。

多分、殺すよりも回収の方が時間がかかっている。


とは言え、今日だけで14匹。

リーダーもいたし15000ジル位になりそうだね。

1回の収入としては充分だ。

僕だけなら当分遊んで暮らせるレベルだし。

まぁ本当に仕事しないで遊んでたら、父さんに怒られそうだけどね。

いや、かなりヤバイかも?


それはさておき、ヒルの巣窟に戻る頃には昼過ぎになっており、僕は遅めの昼食を簡単に食べる。

食料はあと2日分あるから、まだ帰る必要は無い。

「さて、どうするかな〜」

と、思わず独り言を言ってしまう。


僕はヒルの巣窟を抜け、拠点からロープやトラバサミ等の罠の道具を持ってくる。

そして、再びヒルの巣窟に戻り、草原を抜け、森に入る。

ちなみに、森にはゴブリンが3匹いたが、やはり迅速かつ正確に殺していく。


そして、僕は森に罠を仕掛けていく。

もちろん、自分が掛かったら間違いなく死ぬし、罠の近くに魔石を埋めて、なおかつ逃走ルートはしっかり確保する。

幸い魔石はいっぱいあるしね。


さて、準備が終わったな……

僕は、森を抜け、慎重に草原へ。

やはり、洞窟を守る様にゴブリンの大群が配置されている。

全部に囲まれたら、死ねるよな〜

死にたくないけど。


とりあえず、森を出て、ゴブリン達の前に出て行く。

ゴブリン達はサッと顔付きを変え、警戒して構える。

距離はまだ離れているからか、ゴブリン達は襲ってこない。

やはり洞窟を守っているのだろうか?


「やーい、ゴブリンのうんこ垂れ!」

と、挑発しても動く様子はない。

まぁ言葉も通じていないと思うけど……


暫く睨み合いを続けるが、特に動きはない。

ならば……

僕は全速ダッシュで一番手前のリーダーゴブリンに近付き、手斧で喉を掻っ斬る!

流石に構えた相手なので浅い、首を落とす事は出来なかった。

だが致命傷だろうし、良しとする。

そして、斬った勢いのまま反転し、森に向かってすぐに逃げる!


即座に5匹のゴブリンが僕を追ってくる。

僕は、ギリギリ追いつかれない速度に調整し、ゴブリンを森の方向に誘い込む。

そして、森の手前で急に反転して、一番足の速いゴブリンの首を一閃して落とす。

向こうは全速力で走っているので、かなり隙だらけだったしね。


それを見た残り4匹は、警戒して速度を落とす。

僕はそれを見て、素早く森に入り樹の裏に隠れる。

ゴブリン達は、僕を見失うが森に入って僕を探す。

僕は、魔石の気配でゴブリン達の位置を把握しながら後ろから回り込み、1匹のゴブリンに背中から血抜き君を突き刺す!

更に、2匹目のゴブリンは手斧で首を落とす。


残り2匹!

だが、2匹のゴブリンは焦って逃げ出した。

そして、1匹は罠に捕まり、もう1匹は森の入り口で僕が追いつき、手斧で首を斬られ死亡した。


とりあえず計6匹減らしたが、まだ20匹以上いるしなぁ。

まぁ相手も警戒を更に強めており、こちらに近づいてくる様子はない。

なので、僕は森に入り、罠に捕まったゴブリンをある程度弱らせてから、生きたまま森の入り口に引っ張っていく。

そして、他のゴブリン達の前で生きたまま公開処刑していく。

僕はゴブリンの耳を削ぎ、目を抉り取り、指を一本一本斬り落とし、皮を剥いでいく。

ゴブリンはイイ声で断末魔をあげて鳴く。


それを見ても他のゴブリン達は動かない。

とは言え、怒って叫び狂う者、残忍な処刑に目をそらす者、気持ち悪くなり吐き出す者、涙を流し泣きだす者、興奮してヨダレを垂らす者……

ゴブリンにも感情はあるみたいだな。

って最後の奴はヤバそうだけど。


まぁもちろんこれが人間の処刑なら、僕も気持ち悪くて見れないと思うけど、魔物のゴブリンだからかなんの躊躇いも無い。

同じ生き物とは感じれないからだろうか?

それとも僕がオカシイのだろうか?

そんな事はどうでも良いとして、これ以上挑発しても動かなさそうなので、魔石を抜いて殺し、僕は森に戻って回収をするのだった。




ゴブリンの大群

そして、ボスゴブリンとマザー

本来なら討伐隊が命がけで戦う相手だが、少年は1人孤独に闘い続ける。

それが正しい事だと信じて……


次回 第33話 大虐殺

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ