斉藤と古川の力の源
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ。
混沌が渦巻く黒い無の空間。
ゴリラは27無量大数年悩んだ後に結論に達した。
「・・・・・・俺が何者であろうとも。俺は本能のママに行動する。つまり、貴様らを殺す・・・!」
悩んだ年数は長かったが、ゴリラの考えは変わらぬようだった。
「それにしても斉藤と古川。お前たちはひ弱な地球人ハイランダーのようだが、何故そこまで強力な力を得たのだ?」
「ふっ、聞きたいか」
ゴリラの疑問は最もだ地球人ハイランダーは戦闘のための技術を搭載できる程の肉体ではない。
それに対してゴリラハイランダーはこの世界で武器となりうる能力をほぼ全て搭載できる超ハイテク素体だ。
そのゴリラハイランダーと互角に戦える地球人ハイランダーはゴリラにとって異常な存在なのだろう。
古川は語りだした。
「半年前のことさ。惑星マングローブで地球人ハイランダーの進化の可能性を探るために俺と斉藤、他に中村や重岡や堀内と共に研究に没頭していたんだ」
「惑星マングローブか。聞いた事があるぞ。防衛システムだけは宇宙でトップクラスと聞いた事がある」
「そう。そのマングローブさ。そこではな病原菌に対する定期的に試作ワクチンの注射が行われていたんだ。それが全ての始まりさ」
「なに」
「惑星マングローブの住民200万人がその注射を受けたのさ。しかし、そのワクチンは地球人に眠れる能力を呼び覚ます薬だったのさ」
ワクチン投入によって惑星マングローブの9割の人間は副作用で死んでしまった。ワクチンの副作用を乗り越えた人間には神に等しい能力が備わっていたのだ。
しかし、それらの生き残り98名の内、元となる肉体が能力の高さに耐えきれず腐食して死んだのが37名。
さらに残った61名で銀河の覇権を巡って殺し合いが勃発してしまった。その戦いで46名が死亡。生き残った15名はそれぞれ旅立ったのだ。
「その15人の中の2人が俺たちさ」
「で、お前の隣にいる斉藤は何故喋らぬのだ?」
「今はまだ教えられねえな。斉藤が喋らない理由を」
「くだらん伏線を張る暇があるなら俺を倒す方法でも考えるんだな」
そうだ。斉藤と古川VSゴリラの戦いはお互い相手に決定打を与えられずズルズルと戦いが長期化されている。
寿命で死ぬ心配はしなくても良いが、これだと延々戦い続けることになるぞ。
今回は古川の出自で終わる。




