タイムパラドックス作戦
前回4話から80年経った頃、いや、正確には時間停止期間を挟んだため30年しか経ってない。
ゴリラの肉体を崩壊を始めていた。あまりにも長い年月に肉体がついてこれないのだ。
「ちっ、この体はもう使えぬな。新たな肉体を手に入れるか・・・!」
「させぬ・・・!」
古川はゴリラの新しい肉体を腐食させる空間をゴリラの周りに展開した。この長い戦いで能力の応用で身についた技である。
しかし、この攻撃は精神だけとなったゴリラに意味はない。ちなみに精神と霊体はほとんど一緒の物である。
精神だけという意識体だけになったゴリラは大きさが存在しない意識体という事を利用して無の空間いっぱいに広がり始めた。
「この空間丸々俺になってやるぞ。貴様ら2人は逃さない」
「馬鹿め!俺達が無限に膨張してゴリラを空間爆発で殺してくれるわ!!」
斉藤と古川がいくら無限に体を膨張させても一行にゴリラ空間は爆発しなかった。何故なのか。
何とゴリラ空間もそれに合わせて無限に膨張し続けていたのだ。
「くそっ!これだといくらデカくなってもゴリラ空間は潰れねえ!」
斉藤は無言の内にある作戦を思いついていた。自分だけ過去の時間へと飛んでいき、力を付ける前のゴリラを倒す事にしたのだ。
斉藤は惑星ポポリスにいた母に抱かれる赤ん坊小川夏樹を殺害した。さすがに赤ん坊を手に掛ける事はためらわれたが仕方がない。奴は凶暴化するから。
斉藤が赤ん坊の小川夏樹を殺害後、基本時間軸にいる古川は目の前のゴリラがタイムパラドックスで消滅しない事に驚愕した。
「ふふふっ、俺はたった今全ての過去未来に存在する俺との関係性を完全に断ち切った!つまり俺はつねに連続する時間軸に一箇所にしか存在しない!」
古川は開いた口が塞がらなかった。奴はここまで進化していたのか。
「例えば、「あ!」と言う俺はもう今の俺ではない。「あ!」と言った過去の俺と今の俺は全く関連がないからだ。これでタイムパラドックスで俺は消されぬ」
「くっそ!!!!」
「ふふふっ、そしてこの時空にプロテクトをかけた。斉藤とかいう奴はもうこの時間軸に帰ってこれまい」
「何!」
「ふふふっ、バカなやつだったよのう」
「くっそ!!!!」
しかし、そうゴリラが言った矢先に斉藤は古川の隣に何故かいた。
古川は斉藤のやった事を言わずとも分かった。
「そうか!斉藤の奴、過去からの時間を最大にまで加速させる事で今の時間軸に追いついたな!ゴリラが誕生した数十年前から一瞬で今の時間軸に帰って来るとは!」
「なるほどな。過去の時間軸にいてもこの時間にこの場所で俺と古川が戦っている事を事前に知っていれば不可能ではないな」
ゴリラも感心した様子。
「だが、俺を完全に倒す事は不可能だな。俺はお前らと同等の力を持っているからな」
「いや、まだお前を倒す方法が残されているぜ。ゴリラ」
「何だと、古川。この完璧な俺を倒す方法があるというのか!」
「ふふふっ、それがあるんだな」
古川の策とはっ!?




