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残りカスの掃除

遠藤が肩を震わせて何かを念じたかと思うと、術は既に発動していた。

斉藤と古川の知能を0にすると念じた瞬間に遠藤にこの効力を逆に送り返した。斉藤のちからである。

正気でなくなった遠藤はその場で気を失った。もう再起は難しいだろう。

斉藤が今まで逆流させなかったのは、遠藤と同じ理由だからだ。

「案外早く片付いたなァ。斉藤?」

古川がそう言って斉藤の肩に手をポンと置いた瞬間、遠藤の肉体がいづこかへと飛び去った。

何が起こったのか。

困惑する2人にどこからか声が響いてきた。

「あっけないが私の負けのようですね。しかし、私には死という概念はありません。今は休息の時。再び会える日を楽しみします」

遠藤の肉体は滅び去ったが、意識体はそうではないだろう。今も再生のためにエネルギーを使っているのかもしれない。

補佐官遠藤の消滅により、津村の居場所を知るのは難しくなってしまった。

何故こんなに展開が早いのかというと、戦場の死装束が飽き始めているからである。この物語は延々と続けるつもりだったが、そろそろ終わらせるつもりだ。

遠藤の戦いを見守っている奴がいた。トカゲである。トカゲは津村やゴリラに匹敵するという実力者である。

トカゲは遠藤の敗北を津村に連絡する事。しかし、それは叶わなかった。何故なら津村にテレパシーを送ろうとした瞬間に斉藤が張っていた空間罠のトリガーが起動してトカゲは死んだ。

斉藤は空間でテレパシーが送信されると発動する罠を張っていたのだ。

もちろんトカゲにもゴリラ並みの耐性は持っていた。しかし髪の毛一本ほどの小さな穴を突かれて、トカゲは敗北した。

忘れているかもしれないが、ここは津村を始めとした業魔の幹部が集う本部である。

「斉藤。お前の力で低級業魔を面倒だから消しておきな」

古川にそう言われた斉藤はコクリと頷くと、目を青白く光らせたかと思うと、事は既に決していた。

本部内の全ての業魔は封印消滅された。斉藤に匹敵するくらいの強者でない限り、生存は絶望的だろう。

「斉藤、気配を感じてみたが、残りはわずか4名らしいな。業魔幹部以外にもまだコレほどの実力者がいたとはなぁ。驚きだよ」

2人は会議室を後にした。業魔の残りカスを殲滅するために!!



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