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アピールポイント:ファッションへのこだわり

 担当官が訊ねた。

「えー、青年さんは『ファッションにうるさい』……唐突ですが、AVで衣装や眼鏡を外すシーンの印象は?」

 青年はきょとんとした顔で、つい言葉を漏らした。

「いえ、特に」

 担当官の表情が凍った。

「なっ……そのままお待ち下さい」


 別室で社内会議勃発。

 ややあって―

「本日はお疲れ様でした。結果は……」


 青年はお祈りをされた。




【未解決編】

 後日、青年は緊張しながら面接先へ駄目元で電話をかけた。今後の就活のヒントになる何かを掴みたかったのだ。

 しかし、悲しいかな、青年は訊ねてしまった。

「せめて落とされた理由を伺えませんか!?」

「内密に出来ますか? この会話も録音していますが」

「出来ます」

 こちらも録音中だが、仕方ない。青年は録音スイッチをオフにした。担当官が言う。

「えー、我が社ではファッションにうるさい事は、取引先とのやり取りの上でも大歓迎です。ですが、ちょっとしたアイテムへの関心が薄い方の採用はとても……眼鏡お姉さんとの待ち合わせがありますので、失礼致します」

「眼鏡なんていざという時滅茶苦茶邪魔なだけだぞ……!?」

 眼鏡着用者の青年は慟哭した。

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