あとがき
「蒼穹に弓を執るまで」、遂に完結です。
分量的には8万文字に満たない程度でそれほどではなかったのですが、色々とあってかなり厳しい制作となってしまいました。
現代日本、特に伝奇的な設定のない世界観において、少女が怪物と戦うという内容を作ることに、どれほどの説得力をもたせられるか、かなり試行錯誤しました。
自分でも納得できるか、常に考え続けていましたが、実際にできたものを検討してみても、必ずしも満足行けるものとは思えません。
しかし、作家が書いたものは作家自身が読みたかったものであり、他にないから自分で書いてみるしかなかったものであります。
私は、夏木小夏の凛々しい弓を引く姿が見たかったのであり、尾野屋ひかりとトカレフのツーショットが見たかったのであり、勢多沙巳子の涙が見たかったのです。
これは私だけにしか書けない内容でした。
だから、もう少しだけでも上手く書ければという反省はあっても、書いたことに後悔はありません。
読者さんに読んでいただいたことにも後悔はありません。
ただ、今よりも技量があったのならばもっと面白くワクワクしてもらえたかと思うと残念で仕方がありませんが。
さて、愚痴ばかりでは呆れられてしまうので、多少、本作にまつわる話を書きましょう。
本作はオーバーラップ大賞に応募するため、可愛い女の子の集団を書くたたき台とする意図がありました。
これについては、意外と好評だったので、もう少しいわゆるキャラ属性(ツンデレとかお嬢様とか)を強めに与えることでもう少し今風にすることにしようかと思っています。
文章もかなり簡潔にして、読みやすくしました。
「なろう」系ではスマホで読む方が多いので、センテンスが長く、修飾語の多い文章は好まれない傾向にあるみたいだからです。
こういう点では顧客のニーズに応えるべきです。
投稿期間については、毎日の予定が、トラブルもあって失敗してしまいました。
その他の形式については、まずまずの実験成果がでたと思います。
内容についてですが、「剣の風の凪ぐとき」と同じ世界観であることから、ところどころに同一設定が顔を出しています。
基本的なテーマのようなものも似通っていますし。
また、作中の登場人物である朋輪は、別作品のスピンオフキャラです。
小夏の戦いへの動機付けに相応しいと思って登場させましたが、すこし浮いてしまっていますね。
作者の独りよがりはいけませんね。
彼はもともと天狗や狼男と戦う予定でしたが、また機会があったら別の話で使うことにします。
あと、今作は2013年、今年の出来事ということになります。
つい先日、小夏たちは大ムカデと戦ったという訳ですね。
ちなみに「剣の風~」は時系列的には去年に起きたお話でして、プロローグとエピローグは今年の夏のことでした。
武蔵立川高校はまた登場すると思います。
実は、まだまだ英雄候補がたくさんいる学校なので。
では、短いあいだでしたが、読んでいただきありがとうございました。
次回作もよろしくお願いします。




