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夕暮れ

作者: 月蜜慈雨

あんな最後ならハッピーに

ガラクタ尽くしの部屋で

蝙蝠みたいに羽ばたいた

歪んだ顔してどこ行くの

走っている姿はきれいだ

さよならは言わないけど

来世で会いたいな

会えるかな

会えないかな

どんな思いを籠めても届かないことがあるよね

今だよ

まだ序章に思えるんだ

美しい旋律が合間を縫って

そっと語り掛けてくる

全部いらないものみたいに思えてくる

笑っちゃうよね

あんな最後ならハッピーに

くだらないものを詰めて

部屋をパンパンにしてさ

ありがとうも言わずに

思いっきり歯茎を浮かべるんだ

そしたら少しだけ楽になれるかな

なれるといいな

曖昧の路線が酷く混濁して

クラクラするから

どうかこの時だけは現実でありますように

終わりはまだ先だと

信じられるように

さよならは言わないよ

嘘みたいだから

こんな終わりだけでもハッピーに

伸ばした指先が何かを掴もうとして失敗する

苦さの中の甘さがいつだって舌を湿らせるんだ

いつか白目を剥いて

笑っちゃうくらい大きな声をだそうよ

まだ見たことのない君と

まだ見たことのない僕で

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― 新着の感想 ―
夕暮れ、というタイトルで、詩の中ではそのことにふれないところがとても印象的です。 まだ序章、終わりは先と、信じられるように。さよならは言わない、という思いが切実に綴られる言葉とともに胸に響きました。…
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