その1
そう考えなければ辻褄が合わない。
宰はふっと足元を見て奇妙にへこんでいる4つの後に
「脚立か」
と言い、蔵の中へと戻ると要に
「裏に脚立を立てた跡がある。取り敢えずそれを借りてその場に立てば見えるかもしれない。もう少し待ってくれ」
と告げて蔵を後にした。
そして、恐らく見張るように待っていたのだろう田中修一郎に脚立の場所を訪ねた。
田中修一郎は黙って宰を倉庫に連れて行くと
「ここにあります」
と告げた。
宰は一番高い脚立を借りて
「それから麻生さんがこいつを呼び出したことを知っている人間を集めておいてください」
と告げた。
「田畑民子さん、とか」
田中修一郎は無表情のまま
「わかりました」
と答えた。
宰は脚立を持って蔵の裏に回りながら
「倉庫からは前の蔵の裏を使って移動するからバレにくいわけか。問題の第三者は屋敷の人間以外には考えなれないな」
と言い脚立を蔵の裏手に立てると上に登って窓枠を見た。
そこに糸くずがあり、宰はそれを取ってハンカチに挟むと
「これで証拠は手に入ったな」
と笑みを浮かべ、反対側を向いて真後ろの木の枝に葉がないことに気付いた。
周辺の枝には葉が茂っているのにそこにだけ無いのは異様である。
つまり窓枠に引っ掛かっていた糸くずが示す『紐のようなもの』を木の枝に結び付けて窓から垂らして利用したのだろう。
「それでも体力のある人間だな」
どうやって中に入り、どうやって中から出てきたのかが宰には分かった。
「問題はこの第三者は何故こんな回りくどい真似をしたか、だな」
という事である。
この犯人がしたことは2人を気絶させて蔵に閉じ込めただけである。
麻生善吉に殺意はなかったのだろう。
彼が行方不明なれば当然屋敷の人間は彼を探しに蔵にも手を伸ばしてくる。
彼は当然助かるのだ。
最も、要も同時に発見されて麻生善吉が極秘に頼もうとしていたことは公になるだろう。
それだけである。
宰はハッとすると苦く笑って
「なるほど単純な事だったんだ。それだけのことをしたかっただけなんだ」
と呟き、小さく息を吐き出すと思わず
「しかしこの目が『全てが視れる』目だったらもっと楽だったんだがな」
と自分の特殊能力にツッコミを入れた。
宰は足をゆっくり進めて蔵に戻ると
「依頼内容を教えてもらっていいか? そうすれば犯人の目的と犯人が分かる」
と聞いた。
要は息を吐き出して
「わかった」
と答えた。
「依頼内容は麻生善吉さんとこの屋敷に住む麻生宮子さんの2人を無事に村から脱出させることと出た後の生活支援だ。もっとも同時には難しいから先に麻生宮子さんだけという事でその実質的な方法を話し合っていた」
宰は頷いて
「なるほど、麻生宮子さんは全てを知っていたのか?」
と聞いた。
要はチラリと布が被されている麻生善吉に目を向けた。
要自身は依頼された側でまだ麻生宮子にも面会していないのだ。
会う前にこんな事態になってしまったという事である。
宰は全てを聞いて
「これで殆ど見えたな」
と答えて
「じゃあ、あと少し待っててくれ」
と蔵を後にした。
彼は屋敷で待っていた田中修一郎に
「密室のトリックは分かりました。後は話を聞いていくだけで2人を気絶させた第三の人間が分かります」
と告げた。
宰が案内された客室は先程とは違う縁側のない中央の小さな座敷であった。
それぞれの4面の襖の向こうに人の気配があり宰は
「相変わらずセキュリティが高いな。ったく、要を蔵に残したまま逃げ出すとでも思っているのかよ」
と心で突っ込んだ。
だがもう犯人は分かっている。
問題はない。
この聞き込みは最終確認みたいなものだ。
そう考えている宰に田中修一郎の声が響いた。
「田畑民子を連れてきました」
宰は頷いて
「お願いします」
と告げた。
要が屋敷に訪れた時に案内した奥を取り仕切る女中頭であった。
彼女は60代の小柄な女性で一目見て脚立乗ってもあの犯行は難しいだろう。
しかも、彼女には麻生善吉の計画を阻止してのメリットがない。
宰は彼女と向き合うと
「貴方が麻生善吉さんから客人が来るとお聞きになっていたと思うのですが違いますか?」
と聞いた。
彼女は頷き
「ええ、奥さまと修一郎には知られたくない話だと言われたので」
と告げた。
彼女は麻生善吉にとって屋敷の中で信頼度の高い女性だったという事である。
彼女は更に
「旦那さまはお可哀想だったんです。奥さまとは政略結婚で……奥さまには既に契りを交わした男も居りましたし権力と財産だけしか奥さまの目には無かった」
とさめざめと泣いた。
宰は「ん?」と首をかしげると
「あの麻生宮之さんには契りを交わした男がいたのですか? もしかして不倫をされていたとか?」
と聞いた。
田畑民子は息を吐き出して
「不倫というわけではございません。ご結婚前に駆け落ちをして村の者に引き戻されたんです。ご結婚前には相手は亡くなっておりましたけどお子まで作って……多田家では大きな醜聞でした」
と言い
「だから私は結婚には反対だったんです。なのに、多田家が村の半分の勢力を持っていたのでそれを盾に……」
と顔を歪めた。
「あの女はずっと前の相手を愛していたんですよ。修一郎を呼び寄せて側付きにしたのもそういうことですからね。しかも、どこの骨か分からない人形を旦那さまに宛がって一度も旦那さまと一夜を過ごした事はないんですよ。だから、あんな状態のまま……旦那さまがお気の毒で」
乳母みたいな存在だったのかもしれない。
宰は彼女に
「麻生善吉さんの為にももっと詳しく教えてもらえますか? 駆け落ちと田中修一郎を側付きにした関係とか、麻生善吉さんに宛がわれた人形という麻生宮子さんのこととか」
と聞いた。
「その、もしかしたら麻生宮之さんがかつて愛していた男性は田中修一郎の親族という事でしょうか?」
彼女は涙を拭って頷きながら
「ええ、修一郎ではなく修一郎の兄ですよ。人形と言うのは奥さまが宮子と言う名前で何処からか連れて来て自分の代わりに旦那さまの閨の相手をさせるように引き取ってきた娘ですよ。死んだとは言え自分の娘と同じ年頃の娘を身代わりにするなど……まったくおぞましい」
と告げた。
宰は麻生宮之が夫である麻生善吉の遺体に布をかぶせたまま放置をして悲しんだ雰囲気も見せなかった理由を垣間見たのである。
彼女が常に身に纏っている『拒絶』の空気も亡くなった恋人の死が関係しているのだろう。
彼女にとって村自体が『敵』なのかもしれない。
麻生宮之と麻生善吉の間には政略結婚で愛がなかった。
ただ麻生善吉と引き取られた麻生宮子の間に愛がない理由にはならない。
宰は頷いて
「詳しくありがとうございます」
と答え、少し考えた。
田中修一郎が麻生善吉を襲った理由である。
彼にすれば麻生善吉を襲うチャンスはずっとあった。
麻生善吉が憎ければ今ではなくもっと前に襲えば良かったのだ。
だが襲わなかった。
襲った理由は『麻生善吉と麻生宮子の逃亡』だった。
宰は腕を組むと
「麻生宮之をしたって側付きをしていたのなら2人の逃亡は寧ろ好都合で歓迎すべきものじゃないのか? 彼女の天下だ」
と呟いた。
「だが彼は引き留め、それを拒否されて襲い掛かった」
その理由はなんだ?
可能性としてあるのは一つだけである。
宰にはそこに全てがある気がしたのである。
バラバラのピースが少しずつ繋ぎ合わさっているのだが、その一つが事実なら全てがぴったりと当てはまる。
田畑民子が出ていくと次は料理人の山田忠司が入ってきた。
彼は麻生善吉と要の料理を作っており客人が来ることを知っていた一人であった。
宰が話を聞くと彼も麻生夫妻の不仲を知っており所謂公然の秘密というやつだろう。
山田忠司も田畑民子と同じで
「それであの子を我が子として引き取ってお相手にしたんだよ。まあ、かわいい人形だから奥さまもそれなりに旦那さまのことを考えていたとは思いますけどねぇ」
とキヒヒと笑った。
宰はそれに
「麻生宮之さんが麻生善吉さんを受け入れなかったのは結婚前に駆け落ちした男性がいたという話ですが」
と切り出した。
山田忠司は頷いて
「ええ、村を逃げ出して暫く外でいたけれど多田家の人間とその配下の村の人間が血眼になって探して……田中家はこう言っては何ですが我々と同じ小作人みたいなものですから許せなかったんでしょうな」
と言い
「噂では女の子を出産したとか言っていたけど死んだとか……そう言う話でしたな。村の中で噂が流れたものの直ぐに多田家が箝口令を敷いてね。あの人形を引き取ったのも多田家の両親が亡くなって麻生家の前の旦那さまと奥さまが亡くなってからで今回の事で麻生家は奥さまだけが残って結局は奥さまの思惑通りに全てが運んだという事でしょうな」
と答えた。
宰は冷静に
「その麻生宮子さんの年齢はおいくつですか?」
と聞いた。
山田忠司はう~んと唸りながら
「17歳ですよ。奥さまが引き取った時に12歳だとはっきり仰ってましたからね。我々の間ではどこの娘から分からない娘だから年齢なんて相手にならないと話をしていますけどね」
と返した。
宰は頷いて
「わかりました、ありがとうございます」
と答えた。
結局、要が来るのを知っていたのはこの2人だけで麻生宮之も田中修一郎も知らなったようである。
麻生善吉も麻生宮之の結婚前の事を知っておりかなり警戒はしていたことが伺えた。
山田忠司が部屋を出ると田中修一郎が姿を見せた。
「この2人だけでしたが犯人はお分かりになられましたか?」
宰は冷静に
「あと1人、事前に来るかもしれない事を知っている人物がいます」
と告げた。
田中修一郎は目を細めて
「え?」
と聞き返した。
宰は彼を見つめ
「麻生宮子さんです。麻生宮之さんが娘として引き取り麻生善吉さんの相手をさせていたお嬢さんです」
と告げた。
「彼女から話が聞きたいと思います」
田中修一郎はすっと表情を変えると
「あれは何もできない人形ですよ」
とくぐもった笑いを零した。
「善吉の相手をするだけしかできないので話を聞く必要はありません」
宰はそれに息を吐き出して
「貴方も流石に姪を庇うという気持ちはあるんですね」
と鎌をかけた。
田中修一郎は目を見開いた。
宰は彼を見つめて確信すると
「やはり、宮子さんは宮之さんと結婚前に付き合っていた貴方のお兄さんとの子供だったんですね」
と告げた。
田中修一郎は硬い表情のまま
「そんなことは……」
と視線を逸らした。
宰は息を吐き出して
「麻生さんは本当に知らなかったと思いますが貴方は知っていた」
と言い
「だからこそ麻生さんが宮子さんを連れて村を出ると言い張った時に貴方は彼を襲った。貴方が愛する宮之さんが再び愛する家族と引き裂かれると思ったから」
と告げた。
田中修一郎は目を細めて
「……何故、俺が襲ったと」
と聞いた。
宰は肩を竦めると
「俺には『視える』んです。その場所で最期に行われた犯行が全て」
と言い
「ただ貴方も宮之さんも大きな勘違いをしているし、このままでは宮子さんは不幸にしかならない」
と告げた。
「貴方たちの酷い計画の為に……貴方も宮之さんもかつて自分たちがされたことと同じことを娘である、姪である彼女にしているんです」
田中修一郎はカッと目を見開くと
「それは違う!! 宮子が麻生善吉の子を身籠れば麻生家は……この村は宮之さまと宮子さまのものになる。その上で麻生善吉が消えれば母娘でこの村で安心して暮らしていける。反対する村人はいなくなる」
と告げた。
宰はそれに苦く笑って
「正に、人形だ」
と言い
「貴方たちこそ宮子さんの為だとか言いながら村を手中にするための道具にしている! 宮子さんが何故麻生善吉さんと俺の相棒を蔵に閉じ込めたかわからないのか!!」
と膳をドンっ! と叩いた。
「彼女は麻生善吉さんを愛しているんだ。捨てられると思って計画を壊そうとしたんだ!!」
田中修一郎は驚いて息を飲み込んだ。
「ま、さか」
宰は肩を竦めて
「麻生善吉さんは彼女を1人の女性としてちゃんと愛して手を伸べていましたよ」
と言い
「だからこの4年近く宮子さんは妊娠もしなかった。それは彼が16歳になるまで彼女に無理強いをしなかったからだ」
と告げた。
「そして、彼は宮之さんと宮子さんの本当の関係を知らなかったから貴方と宮之さんが権力を手に入れるために宮子さんが妊娠をしたらかつての宮之さんと貴方の兄のように彼女も子供も殺されるかもしれないと思って逃げる計画を立てたんです」
田中修一郎はふらりとすると襖に背を付けて座り込んだ。
宰は田中修一郎を見ると
「彼女と話をさせてください。俺は伝えなければならないことがあります」
と告げた。
「そうしなければ宮子さんは苦しんだままだ」
田中修一郎はじっと彼を見つめ
「それはどういう意味ですか?」
と聞いた。
宰は彼を見て
「彼女は彼が死んだのは自分のせいだと思っているかもしれない。真実を伝えるべきだ」
と告げた。
「今ここで貴方が姪や宮之さんの『心』を取るか、彼女たちの『待遇』を取るかで村の在り方も変わる。『待遇』を取ればきっと村はこのまま悪しき因習を抱えたまま同じことを繰り返していく」
田中修一郎は悩んだものの黙って立ち上がると人払いをして
「……お待ちください」
と言い、麻生宮之と麻生宮子を連れてきた。
麻生宮之は座ると
「貴方の相棒というモノが犯人ですね?」
と告げた。
麻生宮子は震えながら俯き
「……わ、私が……善吉さんを……」
と言いかけた。
が、麻生宮之は彼女を見ると
「貴方は黙っていなさい」
と告げた。
麻生宮子は顔を歪めて
「私、善吉さんと離れたくなかった! 殺すつもりなんてなかった!! もういや! 貴方の言う通りになりたくない!!」
と叫んで泣き崩れた。
麻生宮之は驚いて
「な、何を言っているの!! そんなことが知れれば……」
と手を伸ばしかけて、ハッとして宰を見た。
宰は二人を見つめたまま
「麻生宮子さん、聞いてください。先ず、麻生善吉さんの依頼の内容を話します」
と言い
「善吉さんは村を貴女と一緒に出て二人で生活するために助力を願ったのです。貴女を愛していたから命の危険があるかもしれない村を出て貴女を守りつつ生きて行こうと思っていたんです」
と告げた。
それに少女は顔をあげると目を見開いた。
「嘘! 違うわ! 私に飽きて……私だけ村から放り出そうとしたのよ!」
宰は首を振ると
「いや、先に君を村から逃がして後で自分も村を出て君と暮らすつもりだったんだ。ちゃんとした夫婦になるために」
と告げた。
「麻生宮子さん」
麻生宮子は震えながら
「私、何も知らずに……この手で……善吉さんを……一緒にいたかっただけなの! 私も善吉さんを愛してたの!」
と嗚咽を漏らした。
宰は笑むと
「という事ですよ」
と告げた。
宰の後ろの襖が開き田中修一郎に連れられた麻生善吉と中島要が立っていた。
麻生宮子は泣きながら立ち上がると
「ぜ、善吉さん……ごめんなさい。私、ごめんなさい」
と走って抱きついた。
麻生善吉は愛おし気に微笑むと抱きしめ返して
「俺も言葉が足りなかった。君にもっとちゃんと話すべきだった」
と告げた。
麻生宮之は驚きながら
「修一郎……これは」
と呟いた。
田中修一郎は笑みを浮かべて
「旦那さまがおられないという話で探しに行ったときに2人を見つけて宮子を連れて村を出るという話で言い争いになり殺しそうになったところを彼にとめられたんです」
と言い
「彼はこの村に来ていることをこの隼峰宰さまに話しているということで自分たちを殺したら全てが村の外に分かると言われて」
と告げた。
「しかも村か屋敷の中に本当に旦那さまやこの屋敷の人間を狙っている人間がいるという事を忠告されて……それを焙り出す代わりに一芝居打つようにと」
田中修一郎は息を吐き出して
「まさか、宮子が……とは思わなかったので……宮之さまにも害が及ばないためにも割り出さなければと思って協力をしたんです」
と笑みを深めて
「今は協力をしてよかったと思っています」
と告げた。
宰は息を吐き出して
「こっちは計画が見えていたが生きた心地はしなかったがな」
とぼやいて、隣に座った要を見た。
「最も、こいつの携帯で送ってきた時点で予感はしていた」
携帯にはパスワードが必要なのだ。
もし本当に要が犯人として捕まったとしたら彼の携帯を開けてLINEでメッセージを送ることはできなかったという事だ。
その時点で彼が計画して宰を呼び出したというのは想像に難くなかった。
要は笑むと
「悪かったな」
と告げた。
宰は肩を竦めて
「いいさ」
と答え立ち上がった。
「この後をどうするかは貴方たち次第だ。本当の娘を12年間忘れずに引き取った貴女が不幸な道を選ぶとは思わないのでお任せする」
麻生宮之は色々なものが抜け落ちたように息を吐き出すと微笑みを浮かべて
「私は……私の苦しみを愛する私の娘にまで押し付けようとしていたのですね」
と言い、立ち上がると
「少々お待ちください」
と部屋を出て小箱を手にして戻ると
「これは依頼料です」
と宰に渡した。
「連綿と続く村の不幸を断ち切るチャンスをいただき感謝します」
そう言って
「娘と彼が愛し合っているのならば私は2人に麻生家を任せるだけです。そして、この村が外と交流して覆い隠してしまっていた全てを明らかにするために……あの人のことをうやむやにしないために働いていこうと思います」
と頭を下げた。
田中修一郎も頷いて
「俺も宮之さまについていくだけです」
と告げた。
麻生善吉は宮子と笑みを交わして
「俺も村を開く形で協力していくつもりだ」
と告げた。
宰は要と共に屋敷を出ると騒めくように遠巻きに感じる村の視線を受けながら
「……この視線を向けている村人たちもこれから変わっていくだろうな」
と呟いた。
要もまた
「変わっていくしかないからな」
と告げた。
雲の隙間から赤みを帯び始めた初夏の日差しが射し込み、これからを祝福するように麻生家の屋敷を金色に照らし出していた。
ただ、麻生宮之が渡した小箱には値を付けようのない美しい純金の硯が入っており2人を驚愕させたのである。
つまり、金よりも娘の幸せと言う極普通の母だったという事なのである。