発覚
ある日、サラが携帯を自分の部屋で見ていた。
「もうあなたもうちの家族そのものね。」
何事もなくうちのご飯を食べて、私の洋服を着ている。自分の部屋かのように、部屋を飾っていた。
「サラがお姉ちゃんだったら良いのに。」
「毎日喧嘩になるかもよ。お菓子、洋服や男の取り合いになったりしてね。」
「最後のは余計よ。それに、私は男子に全然モテないから。サラのほうがモテるわ。」
「もう少し自身持ったら?そのままでも十分美しい。何も着飾ることなんてない。」
サラの両手が私の頬に伸びる。彼女の肌の感触と温かさを感じる。数秒間何も言わず、お互いそのままの姿勢をとった。それが終わるとサラはスマートフォンをまた使い始めた。
「サラ、インスタグラムやってるの?」
「違うよ。見てるだけが好きなの。こんな生活じゃ投稿するものはないわ。風景とかそう言うのが見てて楽しい。ゾーイの高校調べれば色んな人がインスタやってるわ。」
「私は目立ちたいとは思わないな。でも自信持つことも悪くないかな。」
「目立つのはいいことばかりじゃないわ。」
お互いくつろぎながら、携帯で動画を見たりした。
「ゾーイ、隣の女の子誰?」
「私のクラスの女の子よ。まさか私との写真シェアしてると思ってなかった。」
私は写真を見てほほえんでいた。他にもシンディーは彼氏との写真もたくさんあげていた。
「私言いたいのは写真がどうとかじゃなくて、コメント欄よ。」
「それがどうかしたの?」
「隣の女の子顔がいまいち。選ぶ友達間違えたんじゃないの?隣の子が可愛いくなくてうける。それに比べてシンディーちゃん可愛い。シンディーちゃんと俺も写真撮りたい、シンディーはホットなガールだ。可愛い。隣の子は加工したらもっとましになる。コメント読み上げたけど、このシンディーって子は自分が優位にたちたいからあんたと仲良しごっこしてるんじゃないの?」
「違うよ。本当に一緒に写真撮ってる時、笑顔だったよ。シンディーはそんなつもりでインスタにシェアしたんじゃないよ。」
「でもゾーイのカバンをわざと燃やした女だよ?そんなやつ信じていいの?また今度はそいつがいじめの主犯格もなるかもしれないよ。」
「それは過ぎたことでしょ。クラスの雰囲気も変わったし、シンディーだって変わったよ。」
「これ以上悪いことは言わないわね。でも私の言うことを信じて。」
サラは私を見つめた。
「分かったよ。」
次の日、学校に行った。しばらくするとシンディーが彼氏のジョンを連れて、声をかけた。
「ゾーイ、おはよう。今日、授業終わったら一緒に買い物行こうよ。その後、美味しいスイーツのお店に行こうよ。」
「良いよ。」
「今日も一枚撮らせて。」
彼女と写真をまた撮った。教室まで一緒について行った。教室に入るとミラが孤立化していて一人になっていた。ミラの取り巻き達はシンディーと楽しそうに話していた。彼女と今さら話すことはないので、私は何もしなかった。誰にもいじめられず、一人で絵を描いていた。校内を歩いてると、一人の男子とぶつかった。
「ごめんなさい。大丈夫ですか?」
「大丈夫だよ。そう言えば君がこの前描いた絵良かったよ。人物画とか得意なの?才能を感じるよ。」
「特技じゃないけど、絵を描くのが好きだよ。何で私の絵を見たことあるの?誰にも見せた覚えないけど。」
「校内でたまたま君が落した紙きれに絵が描いてあったんだ。俺、そういうのとは無縁だからどんな人か気になったんだ。知り合えて良かった。」
彼は拾った紙切れを私に返した。一度も話したことないのに、お互い話題がふくらんだ。
「私、ゾーイって言うの。よろしくね。」
「俺はイーサン。クラス違うし、一緒になる授業ないと思うけど宜しく。」
何だか胸がドキドキした。イーサンに会ったこともないのに彼が私のことに関心持ってくれるなんて嬉しい。
学校が終わるとシンディーとフォーエヴァー21で服を見に行った。アメリカではよくある所だ。ミラやルーシーとは違い、シンディーは高級ブランドものとかは身につけていなかった。他に彼氏のジョンと、女子数人を連れていた。
「こういうお店も、見るの好きなんだ。」
皆私が何か話しかけても、誰も私に返事しなかった。皆の後ろについているが、実際はものすごい孤立感を感じている。
「ゾーイ、これ着なよ。」
「試してみるわ。」
私は試着室に入って服を着た。すぐサラに電話をかけた。
「もしもし、サラ?これ似合ってるかしら?」
「何着ても似合うわ。華があるね。」
「ありがとう。そんなに服は買わないけど、これ買おうかな。」
「一人でそっちに来たの?」
「違うよ。シンディー達と服見に来たの。」
「こんな大勢で行くって、彼女達は本当の友達なの?」
「きっとそうよ。信じることも悪くないわ。私との接し方が分からないだけよ。」
私はまだ試着室の中だった。その間、シンディーの彼氏ジョンがトイレに行った。
「シンディー、ゾーイとはいつから仲良くなったの?どういうつながり?」
他の女子達がシンディーに聞く。
「友達なの?」
「まさかそんなわけないじゃん。あんなの友達でもなんでもないわ。何でこんなにあいつと仲良くしてやってるか分かる?」
「引き立て役でしょ。」
「そうよ。自分がどんな哀れな女か理解できてないのよ。ゾーイと写真撮ると自分の綺麗さが引き立つから、いつも写真撮ってるわ。」
「それ言えてる。私も今度やってみようかしら。」
「私も。」
他の女子達も一緒になって裏で嘲笑っていた。
「今度、パーティーに連れて恥でもかかせてやろうかしら?」
彼氏が戻ってくると私の話題をしなくなった。今の会話聞こえてないかもしれないが、私には聞こえてる。
「ゾーイ、まだ?」
「今行く。」
結局私は何も買わなかった。
「そう言えば、ミラ最近一人だけどどうしたんだろうね?」
「あいつ金持ち自慢とか学力自慢とか正直ウザかったし、良かったんじゃない?」
「こっちも友達だなんて思ってないし。でもあいつが輝いてるうちは肩をもっといた方が良いじゃん。」
ミラの悪口を後ろで私は何も言わず聞いている。彼女達はスポットの当たる女子についてくのだけは得意なんだろう。
「今はただの勘違いクインビーよね。」
「悪口じゃん。」
「実際そうなんだもん。今度ミラに言ってやろうよ。」
「賛成!」
サイドキッカー達は一生サイドキッカーなんだろう。ミラの友達はだったんだろう。私は突然友達とは何か考えるようになった。彼女達も本当の友達なんているのだろうか?彼女達は皆友達ゲームをしてるだけなんじゃないかと考えた。考えれば考えるほど止まらなくなる。サラからメールが来る。あまり考えすぎないでとメールが来た。
家帰るとハーパーが待っていた。
「おかえりなさいませ。お嬢様様。重大な報告があります。今日から新しく同居人が二人増えました。」
「どういうこと?勝手に決めないで。」
「メイドとして正しい判断をしただけです。サラお嬢様のお友達も家族みたいなものですから。」
「そんなメイドどこにもいないよ。もしかして、もう家にいるの?」
「もちろんです。」
玄関先に来たのはジェームズとその彼女だった。
「何勝手に服着てるの。」
ジェームズは父のスーツを着ていた。
「お父さんの服着てるのバレたら、ジェームズボコボコにされるよ。ハーパーだって解雇になるの。」
後からサラも来た。
「ゾーイ、お帰り。」
「ただいま。それより何でこの二人がうちに同居することになったのよ。」
「私が呼んだの。家広いんだから良いでしょ。」
「ここは私の家なの。勝手なことしないで。」
そう言うと、私とサラ以外リビングの方に行き、扉を閉めた。5分後私はサラとリビングに入った。電気が消えていてよく見えなかった。突然大きな音がして、明かりがつく。
「ゾーイ、誕生日おめでとう!!」
「お嬢様、全てはこのサプライズの為です。」
「ゾーイ、今日の主役はあなたよ。ここに座って。」
「皆、ありがとう。」
誕生日パーティーがはじまった。




