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48/210

48.任務完了!

くどいようですが、ここではHPはハレンチパワーです。ヒットポイントではありません。

ちなみにMPはマゾポイント、SPはサドポイントになります。

「マリカに国を渡す気は無いですよね!」


 私は、キツイ視線でスティンギー国王陛下に言った。

 キツイって言っても、喧嘩を売るような目じゃなくて、女王様の目ね。

 勿論、Hな方の。


「当然です、女王様!」

「なら、この広大なる国を、どうしますか?」


 要は、物欲に走らずに、人々のためにキチンと政治をやれって私は言いたかったんだけどね。

 ただ、明らかに私は言葉の選択を間違えたっぽい。


 これを聞いて、スティンギー国王陛下は、ハアハアしながら、

「それは勿論、女王様に献上致します!」

 って言って来たよ。


 おいおい。

 別に私は、この国を支配しようなんて考えていないよ!



 すると、ミチルさんが私に耳打ちしてきた。

 なるほど。それは名案。

 と言うことで、私は、ミチルさんが言ってきた内容を、そのまま口にした。


「なら、私の好きなようにして良いということですね!」

「はい! いかようにも!」

「では、立憲君主制の導入を検討してください」

「それは、どう言うモノでありますか?」

「これだけ巨大な国家です。誰が統治しようと、それからマリカがいなくても、あちこちで内乱は起こり得ます。なので、憲法によって君主の存在を象徴として認めながらも、その権力を制限し、事実上、民主国家にしてはどうかと言うことです」


 つまり、日本を参考に国の体制を作り直せってことだね。

 それが100%良い方法かどうかは分からないけど、少なくとも今のラージェスト王国のような絶対王政よりは人々にとって数段イイはずだもんね。


「なら、国家の象徴には、ぜひ女王様が!」


 うーん。完全に超高HPに晒されて頭がおかしくなっているよ。

 まあ、そう仕向けたんだけどさ。


「君主は国王陛下に引き続きお願いします!」

「私のような下衆な人間でよろしいのでしょうか?」

「是非、お願いしたい」

「有難き幸せ!」


 なんか、完全に平民(?)と国王陛下が入れ替わっているけど……。

 まあ、イイか。



 その後、私はミチルさんのフォローを貰いながら日本の政治についてスティンギー国王陛下に説明した。

 もっとも、ハアハア言いながら聞いていたから、どれだけ彼の頭の中に残っているかは疑問だけどね。


 そして、私は超高値のHP&女王様モードを保ったまま謁見室を後にした。

 この場で国王陛下が正気に戻られて、

『やっぱり民主制導入無し! こいつらを取り押さえろ!』

 ってなっちゃ困るからね。


 もっとも私が退室した後、少ししたら正気に戻っちゃうんだろうけどさ。

 でも、その後、私達を捕えに来ることは無かったから、一先ずは大丈夫かな?



 一応、私とミチルさんは、ラージェスト王国に滞在することになった。

 いつ、マリカが反撃の狼煙を上げて来るか分からなかったからだ。


 でも、特にマリカが反乱軍を率いて動き出したと言う報告は上がってこなかった。

 レーダー魔法の使い手がマリカの捜索に当たってくれたけど、マリカの方でもアンチバリヤーみたいなのを魔法で張っているんだろうね。全然レーダー魔法には引っかかってこなかったっぽい。


 たまにマリカ発見の報告を受けて、転移魔法で現場に駆けつけても、既にマリカの姿は無く、私達がマリカと直接対峙することは無かった。



 季節は初夏。

 マリカとの戦いから三カ月が過ぎた。


 私が、こっちの世界に来てから丁度四年の月日が経っていた。

 この日、スティンギー国王陛下が新たなる政策を大々的に発表した。


「我が国では、これまでの絶対王政を廃止し、君主国家でありながらも他の君主制国家とは異なり、民主政治を導入する!」


 私が言ったことを受け入れてくれたんだ。

 感謝します!



 民衆からは、

「うおおぉぉぉぉぉ!」

 と大きな声が上がっていた。

 勿論、悲痛の声じゃなくて歓喜の方ね。


 実は、群衆の中には平民を装ったサクラもいるんだって。

 彼らが大きな声を発して民衆の心に火をつけるんだよ。


「これから、大々的な準備にかかる。我が国が目指すのは君主のための政治ではなく、人民のための政治である! 皆の者の協力をお願いする!」

「うおおぉぉぉぉぉ!」


 これで当座は、民主政治への移行と言うことで人々の不満は一気に減るだろう。

 もっとも、絶対王政を廃止したところで、色々と問題が発生するだろうけどね。どんな政治をやっても、誰かしら文句を言うからさ。



 ただ、この政策で、スティンギー国王陛下は自分の地位を下げてまで人民のことを考えたって評価する人も出てくるだろう。


 でも、マリカが転移してこなくても、ラージェスト王国では、いずれ反乱軍が各地で決起するのは目に見えていた。


 革命が起きて国王の座を失うよりも、民主制導入の方が結果的にスティンギー国王陛下にとって損は無いはず。

 権力は減っても、国王の座を守れるわけだからね。



 民衆にとっても、絶対王政から民主制に代わるわけだし、もっと暮らしやすい世の中が期待される。

 なので、多分、これで国王陛下へのアンチ・ヘイトは相当減るだろうね。


 もっとも、一時的なものかもしれないけどさ。

 どうせ後になって、

『国王陛下は税金をムダに使っている!』

 って言うヤツはでてくるからさ。

 でも、今日現在、反乱軍が存続し続ける意義だけは相当減るはずだよ。



 実は、この方法で大多数がWin-Winな方向に進めないかって言うのがミチルさんの提案だったってわけ。

 もっとも、それを押し通すために私の女王様モードを利用したわけだけどね。



 それと、もう一つ。

 これによって、人々がマリカの側に付く意義を無くすこと。これがミチルさんの提案の最大の理由だよ。

 と言っても、問題は、今回の発表を聞いて、マリカがどう動くかなんだけどね。



 マリカが、もし、スティンギー国王陛下の完全失墜を狙うなら、共和制への移行を唱えて君主制の完全廃止を求めるしかないけど、それをマリカがやるはずは無い。

 何故かって?


 たしかに、これまではマリカは、王国を転覆させることを謳い文句に民衆の心を掴んで来たよ。

 でも、そもそもマリカ自身が望んでいるのは共和制でも民主制でもないはず。

 自らが、この超巨大国家の女王に君臨して、贅沢し放題、男を食い散らかし放題の人生を楽しみたいって企んでいたはずだからだよ。



 民主制導入でマリカの野望は大きく崩れ去ったに違いない。

 恐らくだけど、これでマリカを中心とした反乱軍は崩壊に向かうだろう。



「ドカン!」

 とんでもなく大きな爆発音が聞こえてきた。



 音が聞こえてきた方角……東の方に目を向けると、お城から数キロ離れたところから煙が上がっていた。


 私は、

「転移!」

 ミチルさんとサマルスキー大佐、それから大佐の護衛兵数人を連れて、転移魔法で爆発現場へと急行した。



 転移完了。

 そこには、直径数百メートルにも及ぶ巨大なクレーターみたいなものが出来ていた。


 この辺りは、結構建物が密集していたんだけど、爆風でほとんどの建物が吹き飛んでいたよ。

 相当激しい爆発だったんだろう。

 多分、この爆発で大勢の人々が死んだんだろうな。



 爆発の中心と思われる場所に人影が見えた。

 マリカだ。

 この爆発は、コイツが引き起こしたってことか。


「派手にやったね。マリカ」

「どうして王政が廃止になるんだ」

「はっ?」

「コイツら、もう反乱軍を組織する意義が無くなったって喜びやがって。だから、魔力を一気に放出して全員吹き飛ばしてやったよ」

「それって、殺したってこと?」

「そうさ。もう、みんな肉片になって人間の姿をしていないだろうよ!」

「でも、なんでそんなことを?」

「共和制になるんだろ?」

「えっ? 共和制にはしないけど?」

「だって、王国じゃなくなるんだろ! 日本みたいに!」


 ええと……。

 日本は天皇がいらっしゃるから王国なんだけど……。


 マリカのやつ、なんか勘違いしているみたい。

 多分、マリカは君主制とか民主制、共和制の意味を理解していないんだろうね。まあ、マリカのレベルを考えれば仕方が無いか。


「たしかに日本のやり方が参考になっているよ」

「だったら、私がそれを阻止する! そして私が女王の座に君臨する!」

「それはさせない!」

「私は、この世界で贅沢し放題、我がまま言い放題、男喰い放題の最高の生活を手に入れるんだ!」

「そんなの許さないよ!」


 ノーマルな男性は、全員、私の下僕だ!

 マリカになんか渡すものか!


 私は、いきなりだけど性感マッサージ魔法をマリカに放った。

 もう、うだうだ戦いたくなかったからね。

 一気にケリをつけたかったんだ。



 この魔法は、一回受けると病みつきになるっぽい。

 なので、受けちゃいけないって思っても身体の方から無意識に寄ってきてしまうようだ。


 マリカみたいなH好きは、特にそうなる。

 実体験サンプルがヴァナディスしかいないのに何で分かるのかって?

 それは、取扱説明書に書いてあったからだよ!



 取扱説明書:一度でもアキ-108号の性感マッサージ魔法を受けた人間(男女共)は、その快楽欲しさに自ら魔法を受けに来る可能性があります。



 取扱説明書:H好きな人は、性感マッサージ魔法を一度でも受けると、次回からは絶対に避けることが出来ません。間違いなく自ら性感マッサージ魔法を受けに行きます。



 案の定、マリカは避けもせずに魔法の直撃を受けて、

「う……うあぁ……」

 その快楽に喜んでいた。



 まさにチャンス到来!

 ミチルさんが、この時を逃さずに強大な火炎魔法を放った。


 当然、マリカは快楽に溺れていてディフェンスまで頭が回っていなかったし、それ以前にミチルさんが強大な魔法を放ってきたことすら気付いていなかったみたいだ。


 マリカはマジでムチャクチャ強かったけど、H好きなのが災いしたね。

 可哀そうだけど、彼女はミチルさんの火炎魔法の餌食となって消滅してしまった。



 ただ、ムカつくヤツだったけど、同級生の最期を見るのは、私には辛かった。

 正直、魔王の時は清々したけど、今回のはマジでショックだったよ。


 マリカのご冥福を祈るよ。

 それから、年に一回はこの地に来よう。

 マリカのために。



 これで、マリカ討伐は完了した。

 私達は、一旦、お城に戻ってスティンギー国王陛下に報告した。


 国王陛下からは、

「女王様、マリカ撃退有難うございます! そのまま是非、首相になってください!」

 とのお言葉をいただいたけど、さすがに私に首相はムリだもんね。


 分不相応な仕事をしちゃいけない。

 ってことで丁重にお断りしたよ。



 その後、私達は、アデレー王国のお城へと向かい、ビスカス国王陛下にラージェスト王国での活動内容について報告した。


 そして、再び転移魔法使いのフロギスをお借りした。

 彼には、そのままディスプロシ島に飛んでいただき、ヴァナディスとパラスを私の店に連れて来てもらったんだ。



 私とミチルさんは、私の転移魔法でビナタの町へと戻った。

 これで一件落着って思ったんだけど。

 でも、何か一つ忘れているような……。



 次の日、仕事中に、やたらと怖い視線をヴァナディスが私に向けていた。

 どうしてだろう?


 あっ!

 ミチルさんに口止めするのを忘れていた。


 どうやら、ミチルさんからパラスに話が行き、そこから今日になってヴァナディスに状況報告されたっぽい。

 性感マッサージ魔法を使ったことを……。


「あの魔法を他の人に使うなんて、この浮気者!」


 私は、ヴァナディスにムチャクチャ怒られた。

 そして、この日の夜、私はヴァナディスに二十四時間耐久で奉仕することを約束させられた。

 勿論、Hな意味で……。


 なので、明日は、多分お店は休業になる。

 私は等身大フィギュアなので眠らなくても大丈夫だけど、ヴァナディスが起きられないからね。

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