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ライラの見えない世界  作者: LOLA BLANCO
8/13

渋谷功という存在(佐伯慎太郎編)

俺はマリアのいる2階の部屋まで駆け上った。

ライラが鼻血を出して倒れていると言う電話があり、急いで来たのだ。

バンッ

ライラの部屋のドアを勢いよく開けると、ベッドでスヤスヤ眠っているライラがいた。


(ほ・・・よかった・・)


「マリア、ライラは大丈夫?」


「カリーニョ(英語でハニーの意)、ライラは大丈夫ね。いつものやつね。大きい男が来て、村田と言ったね。ライラを持ってきたね。」


マリアは、ちょっと日本語の使い方がおかしい。


「そう」


眠っているライラの頭をなでなでした。

白目を剥いてて、ちょっと怖い(笑)ほんと爆睡だな(笑)

野崎悠ってやつの顔が浮かんだ。

あいつは、こういうライラを知らないんだろうな・・


(ププッ(笑))


しばらくライラの横で、ロボ研の新入生の申込書を見ていた。

今後の役割やチーム編成、どの大会出場するかなど、ノートブックに打ち込む。

部長うるさいからな(笑)


「そうだ、忘れてた・・」


サーバーにアクセスし、ハッキング状態を確認した。

特定のIPアドレスから、何度か侵入を試みられていた。

アクセスログが残っている。


「ヘタクソ・・・」


まぁ・・、予想通りだけど。

ただ、気になるのは、このIPアドレス・・・

学校のパソコンからだ。


(フッ、なめられたもんだな(笑))


どれくらい時間が経っただろう。

深夜近く背中から、「しんちゃん?」という声がした。


「あ・・・ライラ、大丈夫?」


振り向くと、ライラがだるそうに体を起こすところだった。

ライラの目が充血している。


「私、どうしたの?」


ベッドから起き上がってきた。


「倒れたんだよ。村田ってやつが運んでくれたって。明日は俺が車で連れて行くよ。」


「ありがと。そっか、樹・・・。明日聞いてみる。・・・ところで、何見てるの?」


「新入生の申込書。今年こんなに来たんだぜ!」


俺は申込書を机の上に並べた。


「ふーん・・・」


一枚一枚丁寧に確認していくライラ。

その後ろから、ヨシヨシと背中をさすった。


「あ・・・」


ライラはそのうちの1枚の申込書に目を留めた。


「どした?ライラ?」


「この人、知ってる。渋谷功・・・?」


ライラが人のことを覚えているのは珍しい。


「会ったことある。・・・クロメ。前に言ったことがあるでしょ。白目のない人。」


(ぞぞぞーーーーっ!! )


「ややや、やめろよ!冗談じゃねーぞ!オカルトじゃねーんだぞ。」


「しんちゃん、ほんとだよ。私の目のこと知ってるでしょ。」


「ライラ、なんで、そんなんが見えんだよー!こえーよー!」


俺はライラのベッドに潜った。

布団の中でも、ライラの声がくぐもって聞こえる。


「クロメは、意外とみんな見えてるかもしれないって思ってる。じゃあ、なんで、みんな見えてないものとなっているのか・・・」


もう、俺は怖すぎて、何も言うことができなくなった。


「しんちゃん、自分の見える世界が正しいと思ってる?」


ライラが俺を布団の上からポンポンと叩く。


「しんちゃんの部屋、隣だよ。それ、私のベッド。」


(渋谷功、めっちゃこえー)


その日はライラが俺の部屋で寝たようだった。

俺はそのままライラのベッドで気を失っていたらしく、そのまま朝を迎えた。


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