S0※※※R※A※※
これからいろいろ予定が詰まっているので、6月中にあと一話更新できたらになります。
【S0※※※R※A※※】
「ソ…ラ…?」
なんとか読めるところだけでもと読んでみたけど、まあどう考えても違うだろうし、きっともっと長いのだろう(そもそもあれは名前なんだろうか?)
そんなことを考えていると、いつの間にかあのカプセルに近づいてみようという気になっていた。
やっと梯子を上りきり、カプセルに近づいてみると、中には人がいるようだった。長い、銀色のような髪。
あの少女だった。
(思い出した。確かに僕は、昔、この子と会っている。でも、その時は何て読んでいた? あの記憶のなかでは、少なくとも『ソラ』ではなかったはず。もっと、別の言葉だったと思う)
手をゆっくりと近づけてみると、こちらが拍子抜けするくらい簡単に、カプセルに触れることができた。
「うわっ!」
気づくと大きな声を出していた。カプセルの中の少女が目を開けていたのだ。カプセルごしに、こちらにぎこちなく手を伸ばしてきた。もしこの手に触れれば、僕は自分の『色』を知ってしまう。なぜかそんな風に思い、その場から弾かれたように後ずさっていた。
ついさっきまでは硬く閉じていたカプセルの蓋が、簡単に、ゆっくりと開いていく。これではまるでゾンビ映画だと、つい最近テレビで見たものを思い返した。ついでにこんな状況でも別のことを考えられることに安心していもいた。それが目の前の現実からの逃避だとしても。




