表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

私は誰だ?


朝の光を浴びながら温かなるかなこの太陽、お前は何をそんなに張り切っているんだい?


鼓膜をゆらす音、眼を苛立たせる光の波


顔に冷たい感触、鏡の中に閉じ込められた一人の男


コーヒーの匂い、朝の影


舌に熱さと苦さ


ゆらす音、光る波、冷たい水、そして熱さと苦さ


感覚というものは存在を浮かび上がらせ自分という曖昧さに現実を与える


今の私に安らぎというものを与えてくれるとすればこの感覚をおいて他にない

私は感覚というものをこの世界の何よりも信頼している


概念で埋め尽くされ蹂躙された私という哀れな動物にはこれだけでこの信頼だけで充分なのだ


私が誰かというのは感覚が全て知っている、感覚という疑いようのない真実だけが私を支え世界を生きているという確固たる現実に導くのだ


さあ味わえ、匂え、視るのだ人間達よ

この世界というものを全神経を使い感じとり征服してしまうまで



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ