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スペース・オペラは始まらない!?  作者: ツネツ・ネツネ
恋のキューピット!?
8/9

第8話

「それ、あたしってば当て馬って事~?何それ、楽しいわ~」

 そう言ってケラケラ笑っているのはマックス先輩。現在、コーティ先輩のお部屋で女子会中です。

「ライラちゃんも彼氏いるんだ~良いわね~若い子は」

「若いって、マックス先輩とコーティ先輩、2歳違いじゃ・・・」

「2歳って大きいの。この年になるとねん」

ため息をつくマックス先輩・・・。


 先ほどから話ているのは、最近できたショップ、最新のメイク、そして恋バナ・・・まごうこと無き女子会だ。

「それで~、ライラちゃんは彼のどこが好きなの~?」

「えっと、優しくて・・・」

コーティ先輩はマックス先輩の持ち込んだお酒で撃沈している。

「あれ?アルフレッド・ジーンて、作戦本部のアッシュ・ジーンの関係者?」

「あ、アルフのお兄さんだって聞いてます」

「そうなの!?コーティったらチャンスじゃない?」

「え?」

「あ、知らないの?アッシュ・ジーンて人気高いのよ?あの年で作戦本部でしょ。コーティも昔はキャーキャー言ってたし・・・」

「そうなんですか!?」

ってことは、レオナルドのライバルはアルフのお兄さん!?

「・・・そんなの昔の話だよー」

コーティ先輩が復活した。いや、かなり酔っていらっしゃる。

「そう?みんなで一緒にキャーキャー言ってたじゃない」

「だって、優良株だったしー。好きな人いないって言うと怪しまれて煩かったしー」

「・・・隠れ蓑ってことですか?」

「そう。なんか周りに合わせていただけで好きじゃないしー。・・・ああ、恋がしたい」

「分かるわ!!あたしも恋がしたい!!」

「・・・私と付き合うー?」

「駄目よコーティ。その場のノリで付き合うなんて言っちゃ。もう、この酔っ払いは」

・・・ここでマックス先輩がOKを出してしまったらと、内心、とても焦った私なのでした。


 夜、いつもより遅くなっちゃったけど、カレンとアルフに通信を入れる。

「あれ?」

二人とも繋がらない・・・留守?任務か何か入ったのかな?

「・・・報告は明日で良いか」

今晩は、このまま寝ることにしますか。


 翌朝、コーティ先輩は頭を抱えている。

「うぁ~ガンガンする。完全二日酔いだわ」

「大丈夫ですか」

「仕事に支障は出さないけど・・・昨日、私なんか言ってた?」

「え、覚えてないんですか?」

「記憶が飛んでる・・・」

お酒って本当に記憶が無くなるんだ。

「冗談でマックス先輩に「付き合う?」って聞いたのも覚えてないんですか?」

「え、私そんな事を言ってたの恥ずかしい・・・」

「・・・恋がしたいって言ってました」

「・・・恥ずか死にたい」

こんなコーティ先輩は初めてで、同性から見ても、とても可愛かったです。


 そう、思わずレオナルドに報告してしまう程度には可愛かったのです。

「という訳で、レオナルドにもチャンスあるよ」

「・・・そうか」

ちょっと嬉しそうなレオナルド。私もつられて嬉しくなってしまう。

「そうだ。昨日、アルフとカレンに通信が繋がらなかったんだけど、何か知ってる?」

「そうなのか?いや、知らない。任務じゃないか?」

「そうだよね」

「・・・一日くらい通信が出来なくても、アルフは浮気しないぞ。お前にゾッコンだからな」

「そういう話じゃないです!!」

ゾッコンって単語久々に聞いたわ!!!


「あれ?今日も繋がらない」

 その日の夜も二人に通信は繋がらなかった。何かの任務?それとも何かあったのかな?モヤモヤしながら眠りにつくのであった。


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