第6話 騎士王の伝説?その2
騎士王の伝説の説明するまでもう少し待ってくれたら嬉しいです。
>フィリア視点
(つい熱くなってしまいましたね、リアンはどうして物事を正確に伝えようとしないのでしょう?)
自分の姉であるリアンは少々、とゆうか、かなり男っぽい性格だ。
姫様は気にしてはいないようですが、言葉使いが乱暴で王族たる姫様に配慮なく話しかけるのは止めてもらいたい。
何事もおおざっぱにやろうとするし、仕事より姫様と遊んでいる事が目立つし、昨日など、姫様と添い寝してしまうなど恐れ多いです!
(べ、別に羨ましくなど、ありませんが、私も姫様と添い寝してみたいですね…)
それにしても、姫様の魔力が年々強くなっているのは何故でしょうか?
魔力による魔圧が増してるので、間違いなく姫様の魔力は強くなっている、ですが、魔力を上げるためには厳しい修行をしなければいけないはずなのに姫様の魔力は歳を重ねるごとに強くなるばかりだ。
このままだと姫様のお体に障り、命の危険にさらされるやもしれません。
コレは早めに魔力制御をお教えしなければいけませんね!
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>リアン視点
(おお!こりゃあ、すげえ魔圧だな!)
姫様は無意識にやっているみてぇだが、魔圧の強さはそのまま魔力の強さを示す。
魔術士じゃない、魔力を感じる事が出来ねえヤツが相手でも魔力を乗せた威圧を喰らえば、相手の魔力、実力が強いか、弱いかは何となくではあるが理解できる。
今の姫様だと戦闘は出来ねえ、でも、これだけの魔圧を放つ事が出来るなら、ゴブリンやオークぐらいは近ずく前に逃げ出すことは間違いねえし、今の俺達ぐらいの歳になり、魔術や剣術の訓練をすれば、魔力だけでなく、戦闘力も俺達を超えるだろう。
(それにしても、フィリアはいちいち細けぇよな、姫様は、まだ幼ねぇし、難しい話をしても理解できるか分からねえ、だったら面白おかしく話した方が理解し易いだろうに…)
フィリアはアステルさん程じゃ無いにしろ、真面目で、仕事に妥協点を付けることが出来ねえ、俺が姫様と遊んでいる時、羨ましそうに見てくるクセに姫様が一緒に遊ぼうと声をかけないと遊びに加わろうとしない、我慢せず最初から一緒に姫様と遊んで、楽しく過ごせばいいのにな。
にしても、昨日は大変だったな、姫様に少しだけと言って、耳を触らせたが、姫様が夢中になって俺の耳を触って来るもんだから、くすぐったいのを我慢するのに苦労したぜ、まさか、甘噛みされるとは、不意打ちにも程がある!!
(思わず、気持ちよくて発情する所だった!)
いやいや、2歳の姫様に発情って無いだろう、俺にはそっちの趣味はねぇ…。
自分が男のような性格なのは自覚している、だからって同性愛者じゃねえし、幼女趣味でもねえ、むしろ将来は自分より強い男と結ばれたいと思っている。
(鏡に映った鎧姿の姫様を見て、かっけぇ!とは思ったがそれだけだ!)
深く考えても仕方がねえな、コレは考えない事にしよう、騎士王の伝説についてはフィリアに説明させてやろう。
あいつは意地っ張りだからな、姉である俺が譲ってやらないと、また喧嘩になるのも嫌だし、姫様を困らせるのは面白くない。
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2人揃っての謝罪してくれた後、改めて2人はそれぞれに謝罪してくれた。
「おう、嫌なもんを見せちまってすまなかったな」
「姫様、お見苦しいところをお見せしてすみませんでした」
「ううん、気にしてないよ、でも、喧嘩はダメだよ?」
「ああ!」
「はい!」
(うんうん、姉妹どうし、仲良しなのが一番だよね!)
「それで、結局どっちが伝説について教えてくれるの?」
「そうだな…、フィリア、お前が教えてやれよ」
「いいのですか、リアン?」
「ああ、構わない」
あれ?、てっきり、リアンの事だから『俺が話す』って言うと思ってたけど、フィリアに譲ってあげるんだ。
男っぽくて、少しガサツなリアンは意外にも女子力が高い、私の食事を時々ではあるが、作ってくれている、最初は城の料理人が作った料理を口にしていたのだが、前世が庶民な私には合わなかった、いくら美味しくても、毎日同じような食事だと飽きてしまう。
その日、たまたま私担当の料理人が体調を崩し、その日の食事をリアンが作ってくれた、どんな料理が出てくるのか不安だったけど、出てきた料理はいつも口にしている料理人の物より見た目は地味ではあったが、味はこっちの方が美味しいと思った。
それからは、時々お願いして食事を作って貰っている。
遊んでいる時、服を家具に引っ掛けて破いてしまった際、綺麗に縫って直してくれたりもした。
話は逸れたけど、騎士王に憧れているリアンがフィリアへ、説明するのを譲るなんて、お姉さんらしい所もあるんだね。
次の話で、騎士王の伝説をちゃんと説明させよう。