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ちょっとだけ、人見知りな私の異世界転生~龍神の加護は必要ですか?~  作者: 静樹
第一章 これからの私【幼少期】
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第2話 私、お姫様に転生しました!

 私の産れ変わった先は王族で、お姫様でした。


無事に産まれる事が出来て喜んで居た私は、聞こえて来た声、会話の内容に驚き、耳を疑ってしまった。


(ちょ、ちょっとまって、ほ、本当に私は王族に産まれたの?)


 聞き間違いだと思いたい、誰か聞き間違いだと言って、言って下さいお願いします。


 動揺した私は声を出すが、(オギャア)としか発音出来ない、当たり前だ、何せ今の私は赤ん坊なのだからね。


生まれたての赤ん坊が流暢に言葉を話せたら、苦労はしないし、意思の疎通もやりやすい。


 そもそも、生まれたて赤ん坊がいきなり話し出したら怖いと言うか、恐ろしいよね!


「さぁ、王妃様、姫様を抱いて差し上げて下さい」

「えぇ…、やっと産まれた我が子、愛しい娘」


 (どうやら、聞き間違いではない様だね~!)


 王族に産まれ変わっちゃったのは、ほぼ、間違いないみたい。


しがらみの多い王族にだけは転生したくなかったがしてしまったのなら受け入れるしかない。


 助産師と思われる女性から母親である王妃の腕の中へ抱きかかえられるのが何となく感じられた。


私は生まれたてで、耳は聞こえるけど、まだ目は見えないから、聴覚と触覚で状況を判断するしかない。

すると、私の口元に柔らかな物が当てられる、この感触は胸かな?


(つまりは、母乳を飲めって事ダヨネ!)


赤ちゃんにとって、最初の授乳は大切な物で栄養を取り、免疫力を付けるのに必要な行為なのは理解している。


理解はしているけど、恥ずかしい。体は赤ん坊でも中身は十五歳の、年頃の女の子なのだ。

恥ずかしくない訳がない、十五歳にもなって母親の乳を吸うなんて……!


(えぇぇい!躊躇していても仕方がない、女は度胸!吸ってやろうじゃないか!)

ほぼ、ヤケクソ気味に私は母乳を吸い始めた。




 吸ってみての感想は…、なかなかに美味しくいただきました。味は練乳を薄めた感じかな?


最初はゆっくりと吸っていたんだけども、空腹感が羞恥心に勝ち、一心不乱に母乳を飲んでしまった。

一生懸命に吸いすぎて王妃が痛がった程だ!


 いちいち王妃と呼ぶのも面倒だし、今世での母親なので母上、もしく母様と呼ぶ事にしようかな?



「痛い…、痛いわ、元気なのは良いけど、元気過ぎて困り者だわ……」

「ふふ…、王妃様、赤子は元気過ぎるくらいが良いのですよ!」



 ひとしきり、喜び、驚き、動揺した私は疲れてと満腹感で眠ってしまった。


赤ん坊の身体って正直者だね!


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