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第二話【館ってこんなに危険なの?】

【File2】

[ドロレ・D・ポワロスキー(29)]

ディスコの人生を台無しにした張本人。

今や世界の会社の中で3本指に入るほどの大会社ドロレ社の社長で、自分が楽するためにはどんな手段も問わない残忍性を秘めている。

しゃべり方(書き方)がカタカナなのは彼がハーフだからである。

過去にディスコと色々あったようだが……?



「これは……!?」


「見ての通り、拳銃です」


皆が静まりかえっている中、Aがさらりと言った。


「説明した通り、この館には死の危険があります。それを回避する為にこれが必要だと思われます」


拳銃が必要なほどの危険……一体……。


「それと、もうひとつ。前に説明したようにこの館のどこかにカスタムチップがあります。数が限られていて、とても貴重な物なので取り合いの可能性があります。そんな時……」


「そいつを殺してでも奪え、ということか」


「はい、そういうことです」


「「…………」」


周りにいるやつは誰一人として喋らない。


その沈黙の中、やつの声が聞こえてきた。


「ハイ、ルールセツメイガオワッタヨウナノデ、ミナサマヤカタノタンサクヲ~………」


「「レッツスタート!!!」」


ドロレがついに開始を宣言した。

それと同時に走る側と慎重に進む側に分かれた。

もちろん俺とジャッカルは慎重に進む側だ。

死の危険がたくさんある場所で走りまわったらすぐ罠にかかると思ったからだ。

と、思っていた時前方から


「ギャァァアアアアア!!!!」


と、恐ろしい悲鳴が聞こえてきた。

よく見ると先頭を走っていた一人の体から上の部分が無くなっていて、噴き出すように血が出ていた。


「ひっ……!」


このことには流石に皆を冷静にさせた。


「……ピアノ線だな」


ジャッカルが呟く。

廊下は暗くてよく見えないので、CTSの機能を使ってみた。

……なるほど、確かに薄白く光っている物が見える。所々赤いが。

しかもよく見たらあちらこちらに仕掛けられている。

もう走るやつは一人もいなくなっていた。


 やはり思っていたのだが、この館はおかしい。

少なくとも100mは進んだはずなのにいまだに暗闇が続く。

その時、CTSに通信が来た。


「ハイ、ミナサンオキヅキデショウガ、コノヤカタワイジゲンノセイシツヲリヨウシテツクラレテイマス」


ドロレだ。

てか異次元の性質を利用ってどうなってんだよ。


「ハイ、チナミニトビラノイチブブンハイセカイヘトツナガッテオリ、タイヘンキケンデスガキヲツケテ~」


異次元やら異世界やらって利用できるものなのか?


「サテ、ミナサンマエヲゴランクダサーイ」


言われる通り前を見てみると、いきなり暗い所から明るい所へと繋がっていた。……いや、正確に言うと窓が所々にあるだけなのだが。

窓の外をちょっと覗いてみたのだが、信じられない光景が広がっていた。


「うわっ!」「えっ」


つい館の前までは快晴だったというのに、窓の外は大雨、雷雨しか拡がっていなかった。


「いよいよ訳が分かんねぇよ……」


今さっきまで聞こえてこなかった筈の雨や雷の音がより一層不安感を増させる。

と、気づかなかったのだが前方に大きな扉がある。

しかし、誰も罠かと恐れて開けようとはしない。

その時だった。


「ミナサンワモウトウチャクシマシタデショウカ?ソノトビラニワワナナンテシカケテイマセンカラドーゾドーゾ」


そう言われて開けるやつなんて居ない。と思ったのだが一番先頭にいた男が何のためらいもなく開けた。


「なっ……!!!」


扉の先には、大きな街……いや、そんなレベルではない。


そう、都市があったのだ。


「デワコレカラ『トシ イシル』デノセイカツヲタノシンデクザサイネ~」




都市イシル……どんな罠が仕掛けられているんだ……。

皆が驚きながら中に入っていっている。


俺達もそれに続いて行った。

今回は埋め合わせのような話なので、

とても短いのは御了承下さい。


何はともあれ、次回から本格的なサバイバルホラー開始です!!

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