後日譚5:文化祭、カップル喫茶で“恋人ですよね?”と聞かれて赤面地獄!
そして数日後――文化祭当日。
私とリリィは、クラスの出し物「カップル喫茶」で、当然のようにペアを組まされた。
「クラリス様、着替え、できましたか?」
「……リリィ……そのメイド服、似合いすぎよ……犯罪級……」
「えっ!? 変じゃないですか……?」
「変どころか、天使すぎて呼吸が苦しいわ……!」
そんなやり取りをしていたら、開店早々からとんでもないことに。
「お客様ぁ~、こちら私の恋人のクラリス様で~す♡」
「リリィィィィ!?!? 恥ずかしいってばぁ!!」
「ふふ、恋人喫茶なんですから、堂々と言わないと損ですよ♪」
私たちは手を繋いだまま接客した。
ドリンクを出すたびに「ふたりは本物のカップルなんですか?」と聞かれ、そのたびに顔を真っ赤にするはめになった。
「クラリス様、顔、真っ赤ですよ?」
「当然でしょ!? 恋人とはいえ、カップルプレイを強要されるのは羞恥が限界なのよ!?」
「じゃあ、クラリス様も私に“お帰りなさいませ、ご主人様♡”って言ってください」
「言うかああああああ!!」
……カップル喫茶は、文化祭でもっとも話題になったという。
私とリリィの恋人バレは、もう誰もが知るところとなった。
でも、それでもいい。
「……リリィ、こういうの、恥ずかしいけど……」
「……でも、楽しかったですね」
「……うん。恋人って、最高ね」
文化祭の夜、ふたりで手を繋いで帰る帰り道は、誰にも邪魔されない、私たちだけのステージだった。




