14
再び目を覚ますと、いつもより少し早い時間だった。大学に行く準備をしなければいけないのを分かってはいるが、体が拒否していた。泣きながら眠ってしまったせいで、目は昨日泣いてしまったせいで腫れており、頭痛も少しあった。
「休もう、……かな……。」
わたしは、友達に
『今日は、体調が良くないから大学休むね』
と、メッセージを送った。
「ついこの間も休んじゃったのになぁ……」
わたしは、体調が悪いから、と思いこんでいるが実際はメンタルの方が傷ついていた。星太のことを、自分は本当に何も知らないなと改めて感じてしまい、また涙が溢れそうになった。
わたしは、このまま起きていてもまた泣いてしまうだけだと思い、もう一度ベットに入った。
ベットに入ったはいいものの、なかなか寝付けず結局星太のことを色々と考え込んでしまった。
「星太……。今頃どこでなにしてるんだろう……。」
「………わたしが星太と付き合ってた1年はなんだったんだろう……、。」
わたしの気持ちは、星太と別れたあの日のようにどんどんネガティブな方向に向かってしまっていた。
わたしはスマホで、星太の連絡先を開いた。といっても "unknown" の状態は変わっていない。
「星太と早く会って、話したい……。」
「どうしてわたしにはなにも話してくれてなかったのか、なんであんな急に別れようって言ってきたのか。理由聞かないとなんにも集中できそうにないよ……。」
スマホを眺めながらひたすら、星太と会うためにするべきことを考えた。
「明日はぜったいに大学に行って聞き込みの続きをしなきゃ行けないでしょ……。」
「そこで、星太の学部を突き止めないと……!そしたら、もっと色んなことがわかってくるかも……。」
わたしは、思い付いたことをスマホのメモに書いていった。しばらくすると、スマホを眺めていたからかどんどんまぶたが重くなっていった。わたしが、うとうとし始めていると、スマホの通知オンが連続で何回か鳴った。わたしは目を擦りながら確認した。
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『 月ちゃん~ 』
『 昨日あれから家帰って落ち着いた……? 』
『 ってそんな急に無理だよな 』
『 俺も悪かったなって思って 急にあんなこと言ってさ 』
『 また落ち着いたら連絡ちょーだい! 』
『 次の聞き込みは俺も一緒に手伝うよ 』
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送り主は翔くんだった。"もしかしたら星太が" なんて、少しでも思ってしまっていた自分がバカみたいだなと思ってしまった。しかし、自分を心配してわざわざ連絡をしてくれた翔くんには本当に頭があがらないなと思った。星太と別れる前までは、わたしが落ち込んでるときは必ず星太が連絡してくれていたが、今は星太の変わりのように、翔くんが連絡をしてくれた。そのおかげで、なんとかわたしは気持ちを切り替えて頑張ることができている。
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『 わざわざ連絡ありがとう! 』
『 そんな謝らないで! そのおかげで もしかしたら星太に近づけたかもしれないし 』
『 今日はちょっと色々とあって大学は休んでるんだけど 』
『 明日はちゃんと行って、聞き込みもするつもりだよ! 』
『 時間はお昼くらいになるかなー? またあとで詳しく連絡するね!』
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わたしは、翔くんに連絡を返した。翔くんが明日の聞き込みを一緒にしてくれるというだけで、わたしにとってとても心強かった。もし昨日のように、わたしが聞いて落ち込んでしまうようなことが聞き込みで分かったとしたら、誰かがいてくれないと、わたしきっと気持ちの切り替えがなかなかできないはずだ。
わたしは少し気持ちが晴れて、落ち着いてきたのでのでもう一度眠ることにした。
わたしが再び目を覚ますと、空は日が落ちて暗くなりはじめていた。わたしは随分長い時間眠ってしまったな、と思いベットから起き上がった。スマホを確認すると、わたしが眠ってすぐくらいの時間に、LINEの通知が何件かきていたことに気がついた。
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『 大学休んでるのって、体調悪いとか!? 』
『 もうもそうならお大事に 』
『 聞き込みも無理しなくていいよ 俺1人でもできないことはないしな 』
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「翔くん、わたしが送ってすぐ返信くれてたんだな」
翔くんからメッセージが返ってきてからすでに3時間以上も時間が経過してしまっていた。
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『 返信遅くなってごめん! 』
『 体調は大丈夫だよー ありがと!』
『明日は聞き込み14時くらいからするつもりだったんだけど』
『翔くん予定とかどうー?』
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翔くんにメッセージを返し、1度時間を確認すると19時になろうとしていた。
「…どうしよ。3時間以上寝ちゃったし夜ちゃんと寝られるかな……。」
「とりあえず、ご飯食べてお風呂入って、明日の準備とかしながら時間を潰そう。」
そう思いわたしはテキパキと行動した。眠れるか心していたが、いつのまにか眠ってしまっていた。




