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シネマハウスへようこそ  作者: 遊馬友仁
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エピローグ~シーソーゲーム・勇敢な恋の歌~⑦

有間秀明が、吉野亜莉寿の父・博明との《寄り道》を終えて、帰宅したのは、夕方が迫る時刻だった。

博明に連れられて立ち寄った先は、秀明自身にも、馴染みの場所であり、そこで、もたらされた提案は、彼にとって、魅力的なモノに思えた。


(お金を貯めたら、亜莉寿に会いに行けるかな?)


そんな想像をしながら、亜莉寿の父親からの提案の中身について、両親と相談する際に話すべき内容を思案する。


「ただいま~」


と帰宅を告げて、玄関からリビングに移動し、夕食の準備をしていた母親に、


「なあ、四月からのことで、ちょっと相談したいことがあるねんけど、あとで、話しを聞いてもらってイイかな?」


と、声を掛ける。

母は、すぐに


「ふ~ん。お父さんが帰って来てから、話しを聞くから、晩ご飯の時でイイ?」


と答え、その後、意外な報告をしてくれた。


「あっ、さっき朝日奈さんっていう女の子から、アンタに電話があったで」

「えっ!?朝日奈さんから?何の用やろう?」


予想外の人物からの連絡に、秀明が不思議そうにつぶやく様子をみて、


「朝日奈さんて、クラスの子なん?」


と、母はたずねる。


「いや、隣のクラスの女子なんやけど……。電話の時に、何か言ってなかった?」


そう返答する秀明に、


「秀明は、まだ帰ってないから、『帰って来たらお宅に掛けさせましょうか?』って聞いたら、『明日、また電話させてもらうから大丈夫です』って言ってはったわ」


母の返答に、「そっか、ありがとう」と返事をした時の秀明は、しばし思案し


(朝日奈さんからの電話が来た時に、また不在だったら申し訳ないし───。明日は家に居ておくか)


と、クリスチャン・スレイター主演&ジョン・ウー監督の新作映画『ブロークン・アロー』を観に行く予定を変更し、翌日の予定は、《自宅待機》とすることにした。


有間秀明が、これまで観賞した映画の本数は、この日の時点で、六〇〇本になっていた───。

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