警視庁警察官採用試験合格への道のり
警視庁警察官採用試験合格への道のり②
インターンシップを無事に終えた息子は興奮気味に体験談を話してくれた。
指紋採取、パトカー、白バイ乗車を主に体験したのだが、
特に印象に残ったのは意外にもティッシュ配りだったそうだ。
街中のティッシュ配りは素通りされる事が多いのだが、警察官が差し出すティッシュは100%受け取ってもらえるのだという。
その姿を見て警察官は都民からの信頼が根付いている事に感動したようだ。
「俺やっぱり警視庁に行きたい」
警察官の仕事を体験して息子の意志は完全に固まったと同時に、私も妻も「息子を警視庁へ」と思いは一つになった。
この時点で受験まで約半年。
家族総動員での「警視庁警察官採用試験合格プロジェクト」が始動した。
警視庁警察官採用試験合格への道のり③-1
警視庁警察官採用試験合格プロジェクト
①公務員予備校夜間部入学。
②寺社仏閣を巡り合格祈願をする。
③予祝をする
④息子に対して否定的な言葉を投げかけない。
⑤横やりを入れる者に対して一線を置く
以上、5つのプロジェクトを実行した。
プロジェクトとは大袈裟のようだが、我が家にとっては警視庁警察官採用試験合格は超ド級の一大事であった。
①公務員予備校入学について
元来、勉強が得意ではなかった息子が勉強に専念できる環境に身を置かせ、一次試験突破に備えた。
一次試験に合格したものの、自己採点する余裕が無く、何点だったかは不明だそうだ。
②寺社仏閣巡りで合格祈願
とにかく数えきれないほどの寺社を巡った。
ご朱印帳がすぐにいっぱいになるほど!
代表的な神社をあげると、西は伏見稲荷大社、伊勢神宮、猿田彦神社、東は鎌倉の葛原岡神社、銭洗弁財天、佐助稲荷神社、鶴岡八幡宮。
東京赤坂の豊川稲荷。
そして、銀座の豊岩稲荷神社。
豊岩稲荷神社は銀座の細い路地にある小さなお稲荷さんで、とても分かりづらくなかなか辿りつけない。
ここのお稲荷さんは願いが叶う事で有名であるが、祈願の仕方が独特である。
普通は「合格できますように」と祈願するのだが、ここでは「合格する!」
「〇〇になる!」と覚悟を決めて言い切るのである。
事前にこの情報を得ていたので、息子にも伝え、家族みんなで「警視庁警察官採用試験に合格する!」
「警視庁警察官になる!」と言い切って祈願した。
一説にはお稲荷さんは祟るとか、化かすと言う人たちもいるが、そのような事は無く、お稲荷さんは商売繁盛のみならず、様々な願いを聞き入れ叶えてくれる面倒見の良い福の神なのである。
合格後は感謝の意を込めてお礼参りの日々を過ごしている。
つづく。。。